静かに怒りと呆れを感じています。
水曜、つまり神戸戦を夜に控えた朝、ヤフーのトップページに久しぶりにマリノスの話題が載りました。
モンバエルツ監督が練習内容の変更を巡って、松永成立GKコーチと練習中に大声で口論したという話題です。
[日刊スポーツのリンク](http://www.nikkansports.com/m/soccer/news/1677668_m.html)
このこと自体、大した問題ではないと言えます。チームを良くしよう、勝たせようという気持ちがあれば意見がぶつかり合うことなど日常茶飯時でしょう。中村俊輔が仲裁に入ったという話が事実なら、おいおい大人なんだから選手巻き込むなよくらいには思いますが。
しかも夜の試合は、ご案内の通りの大逆転勝ち。ベンチではモンバエルツ監督と松永コーチがハイタッチしていたとの目撃談も多数あります。
今回の本題は、この記事が出る前の晩に、マリノスの担当記者として複数の専門紙誌に原稿を出しているフリーライターが書いた記事についてです。
彼は、自らが運営する有料WEBページに定期的に記事を配信しています。どれくらいの人が購読契約しているかは知りませんが、熱心なサポーターであれば知らない人はいません。
無料部分を引用します。上記の口論のことを指してと思われます。
「チームを取り巻く空気は決して良好ではない。それが具体的な問題として表面化、顕在化するのはもう少し先だろうが、不安要素は目に見えて転がっている。いまはとにかく結果で均衡を保つしかない。いまのチームは勝ち続けることでしか先に進めない。」
この記事中では、一切、口論のことは触れられていなかったそうです。このような思わせぶりな言い回しをされれば、様々な憶測が流れます。起用法への不満か、現場とフロントの対立か、などと。
この記事の目的は何なのでしょう。
購読契約者を増やすための、撒き餌でしょうか。それとも本当に不穏な空気を感じているけれど、具体的には明かさないのが賢明というつもりでしょうか。
前者なら姑息だし、後者なら浅はかです。
俊輔が欠場したことをきっかけに、2ndステージからスタートした4-4-2のシステムをタテに、結果が出ているのだから、中村といえども先発できないと言ったかと思えば、最新の神戸戦後の記事では、「中村が圧巻のパフォーマンスを披露したとは思わないが、結果的に後半だけで3得点しての逆転勝利だ。前半ピッチにいた富樫敬真が存在感稀薄だったことを踏まえると、次のゲームは中村を先発復帰させた[4-2-3-1]に戻る可能性が高い」だそうです。
システムの議論が好きなのは構いませんが、一貫性を欠いたその日暮らしな主張だと、並べてみれば感じざるを得ません。
もちろん、記者も素人ブロガーも部外者という点では同じ。監督の考えることを先回りすることなど不可能であり、「今そこに起こったこと」を追うだけでもそれは価値があると思います。
それにしても、一貫性の無さ。その上で訳知り顔の文体。
舌の根も乾かぬうちにです。
4-4-2を変える必要はない。なぜなら勝っているからだ。(次の試合の前半戦だけで)4-4-2は機能しなかった。だから次は従来の中村をトップ下に配した4-2-3-1だ。…ウイニングイレブンか、何かのおつもりでしょうか。
彼に一貫しているものがあるとすると、それは取材相手に対するリスペクトの無さです。
アウェイの甲府戦後に、甲府はサッカー偏差値が高くないなどと評して、クラブというより地域を否定するような記事を掲載したのは有名な話。（その後、謝罪文を掲載）
マリノスの選手、スタッフに対しても同じです。文章から随所に感じるのは、リスペクト、愛の欠如です。
別にスクープが取れなくて構いません。書けないことを知ってしまったとしたら、書かなければいいです。有料配信そのものを批判する声もありますが、クラブが認めるならそれもとやかく言うことではありません。
中立性も求めませんし、逆に極端にマリノス寄りでなくてもいいです。
とにかく一番言いたいことは、リスペクトを持った記事を書いてくれと。
取材「させてもらってる」気持ちがない奴は、何を書いてもうまくいきませんよ。サッカーやマリノス、読者への愛を感じる記事を読みたいです。
彼に会うことが伝えたいこと、「書き方に生き方が出てるよ。もっと堂々と、愛と感謝を持って批判しろよ」その方が彼も楽しいと思うのですが。
<br>
皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。
[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)
