エリク体制になってからもっともひどいイメージなのが、この広島戦です。
ちょうど去年の7月、初めて勇んでエディオンに出掛けましたが、手も足も出ない敗戦でした。去年の悪い記憶は大体ドウグラスで、彼一人に3失点。
そのドウグラスがいなくなり、補強したピーターウタカが得点王を走っているのだから、近年の広島は強いはずです。前回の対戦は、そのウタカにやられましたから、飯倉大樹のプレゼントがなかったとしても、苦しかったでしょうな。
2年前、天皇杯覇者のマリノスと、リーグ優勝の広島で争ったゼロックス杯は、当時売り出し中の2人のストライカーにやられましたっけ。
一人は新潟にローン移籍して、前節川崎を苦しめた野津田岳人。もう一人は、今節が広島でのラストゲームとなり、この世代でもっとも有名な選手の一人に成長した浅野拓磨です。
アーセナルの移籍が決まり、浅野のラストゲームだが?と聞かれた、中澤佑二の「そんなのは知らない」は、最高の回答。
浅野移籍効果でチケットが売れに売れているそうですが、そう、マリノスにとってはそんなのは知りません。広島サイドに思うような試合にならないとしても、セレモニーでは勇躍を誓えばいいじゃないですか。
下位、下位、中位に勝って3連勝。1stステージの終わり方がアレだっただけに、2ndの開幕から連勝が始まったのは絶好のタイミングでした。
番記者氏によると、負けると自ら悪い流れを作って瓦解することになるそうですが、傍目にはこの一戦をどうものにするかと気力充実に思えます。前回対戦の時に比べて、好調と呼べる選手が多いのは明らかにマリノスではないでしょうか。
3-1のリードを守れずに柏と引き分けた前節の広島。どんなチームでも、自分のペースになれば強く、相手のペースに持ち込ませないのが真の強さだと思いますが、前節の広島は脆かった。
極端に、自分ペースの時に強さを発揮し、逆の時はもろくなるのが今の広島ではないでしょうか。
とするならば、広島を封じる方法は、高い位置からの強いプレスではないか。ならば、中村俊輔トップ下、伊藤翔ワントップで入って前半から消耗戦に持ち込むのはいかがか。
ミキッチは金井貢史との1対1を好むでしょうから、ミキッチに入る前がポイントです。神戸の足が止まってきてから出来た後半の制圧を、危険覚悟で前半から行うのも一手かと。
ポイントはその金井貢史のポジション。福岡、柏と左サイドをスカッと突かれる場面もありました。特に立ち上がりです。齋藤学と金井で、どのくらいミキッチを押し込めるでしょうか。
一方のジャガー浅野のスピードには、ファビオの長い足で対抗。ウタカは今度こそ中澤佑二がつぶすしかありません。
1stステージからの進化を見せるには、直接対決で3連敗中であり、上位の一角である広島は格好の相手です。
1stとは異なるチームが引っ張る展開が2ステージ制の醍醐味ですよ。この試合に勝って、マリノスが2ndの主役になれるか。
若い選手の移籍よりも大切な見所です。
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