【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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待望の初勝利。何よりの良薬【ACL】第4節メルボルン・ビクトリー戦(日産ス) 3-2

2点目をあげて、MOMに選出された中町公祐と、美しい弧を描くループを決めた伊藤翔が、ゴール裏でサポーターとともに凱歌をあげる。ずっと見たかった光景。

ACLでようやく初勝利をあげたことと、公式戦の連敗を止めた安堵の表情だった。

お立ち台では、「連敗していたが多くのサポーターがスタジアムに来てくれて嬉しかった。なんとかそれに応えたいと思った」と二人が心境を語った。

とにかく勝利し、次節以降に希望をつないだことが素晴らしい。だが、このゲームの内容は手放しで喜べるものではない。

待望の3点目が兵藤の落ち着いたシュートで、生まれた。

幾度とない決定機を決めきれずに、1点差のリードを守れるか、これだけチャンスを逃すと逆に失点はよくあるパターンだ。攻め疲れもある中で、佐藤優平が独走でゴールに迫り、ややもたつく間にDFに囲まれるもなんとか兵藤へ。

眼前の相手の足が伸びてくることを見越して、振り向きざまにその股下を抜く、さすが兵藤と呼べるシュートだった。長身のキーパー、トーマスも届かないコースに決まる。時間は間もなく後半45分。もう勝利は間違いないし、グループリーグ突破に向けて仮にメルボルンと同じ勝ち点になったとしても順位決定の規約にある「当該チーム間の得失点差」でアドバンテージを得るゴールだった。(アウェイでメルボルンが1点差勝ちなので、2点差で勝てばマリノスが順位で上になる)

それだけに、あまりにも勿体無い!そして淡白なアディショナルタイムでの失点。

メルボルンマリノスの直接対決が「引き分け」に持ち込まれた瞬間だった。のちに順位決定に大きく響くかもしれない失点。

俊輔のシュートはことごとく惜しいコースに外れて、藤本淳吾はトラップミスなどで決定機目前の機会を次々に逸したことも影響した。得点につながったのは追い求めていた遅攻ではなく相手のミスが絡んだカウンターもしくはロングパス一発だったのは皮肉ではあるのだけれど、終始攻めに回ってゲームをコントロールできたのはよかった。俊輔は少しずつ体が動くようになって来ているよう。1ゴール決まっていれば、この後乗っていけるだけに残念だ。

シンプルに言えば前半3試合で半分死んだ身だ。次節以降も開き直って戦ってほしい。この日の小椋や奈良輪、ファビオが無我夢中で見せたファイティングスピリットは素晴らしい。とくに奈良輪は、直前の鹿島戦で途中出場するも結果を残せず、再三にわたってトイメンの選手の侵入を許してしまっていた。それだけに相当期するものがあったはずだ。「もうこれが最後のチャンスかもしれない」と。

この日のプレー、というか闘争心を見せられたら、下平もうかうかしてはいられない。それは兵藤と淳吾、小椋と富澤の関係についても同様かもしれない。競争による底上げ。それは去年のマリノスができなかったもの、そしてそれによる相乗効果がタイトル獲得に向けて必要なものだ。

さて、やや強くなったり、気にならないほど弱くなったりした雨。私たち家族は屋根下の最前列で応援していたが、来週、幼稚園に入園する息子に異変が起きた。ほぼ前半の間、試合を見続けたのだ。誰々が惜しかったとか、伊藤は強くてうまいなどと語っている。あれだけ試合の中身を見ることには興味がなかったのがいったいなぜ。ひとつ考えられるのはちょうど選手紹介が始まるくらいのタイミングで入場したために、「スタジアムに飽きていなかった」ことか。「マリノス、つよいねぇ。勝ってるねぇ」と言うので、「いつもよりも、がんばって応援しているから勝ってるんじゃない?」と言うと、一瞬考え込んだ後、まんざらでもない表情を浮かべて応援に熱が入ったのがおかしかった。

最近はN15の入り口あたりを気に入っていたのだけど、バクスタ側に久々に来てみるとそれはそれでベンチの様子も見えるからいいなあと思ってみたり、観客の少ない平日夜の試合ならではの楽しみ方もある。

帰りの車では新しく買ったタオマフを広げて、選手入場の際のように歌を歌ったり楽しく帰ったが、幼稚園がはじまると平日夜に家族揃って観戦するのはしばらく難しいかもと考えると寂しい。

話は戻って、ACL順位表を整理する。

1広州 勝点7 得失3

2全北 7 2

3メル 4 -2

4横浜 4 -3

なんか知らんけど、広州が負けてしまい、さっさと1抜けしてもらう目論見は外れてしまった。全北が強いのか…?

その全北を次節はマリノスがホームに迎え撃つ。初戦で0ー3の大敗を喫した相手だ。

勝たなければ他会場の結果次第で敗退という厳しい状況は変わらない。

険しきかな、アジアの戦い。あと2試合、臆することなく、戦ってほしい。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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