【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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雨中の大逆転。ラスト15分で劣勢を弾き返す価値ある勝利

2014 J1リーグ戦 第12節

広島 1 - 2 横浜FM

得点者:56' 石原直樹、90' 齋藤学、90'+4 伊藤翔

天気:晴、弱風、気温 25.1℃、湿度 92%

芝状況:全面良芝、水含み

入場者数:9,515人

主審:木村 博之

副審:八木 あかね、穴井 千雅

追いついたから、1-1のドローで良しとするのか。否、勝ち点3を取りに来たのだ、とばかりになお猛攻を仕掛けるマリノス。ボールを失ってもすぐに奪い返す。広島は雨に体力を奪われたか、ゴール前に張り付いたままだ。

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キーパーまで下げたパスを、榎本哲也が右足で狙ってダイレクトに入れる。落下点の栗原勇蔵が競り勝ち、前方に緩やかなボールが。ラスト10分で出場の端戸仁がそのボールに懸命に触ると、齋藤学と、GK林の中間にこぼれる。学が引っ掛けたボールをかろうじて林が弾いたのだが、そこには伊藤翔。目の前には、無人のゴールがある。冷静に、慎重に、左足のインステップを使って流し込む。

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大逆転勝利、なる。90分の齋藤学、94分に伊藤翔。たまらない試合展開となったのだが、前半は退屈な睨み合いで両軍合わせシュートは3。広島が主導権を握ってスペースをうまくつく後半。最終盤にパワーとセットプレーでマリノスが逆転。話すことがないのは理解するが、解説の玉乃淳はめちゃくちゃで、これがマリノス戦で無かったらハーフタイムには飽きて観戦をやめてしまったかもしれない。

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先制点の取られ方は小林祐三の大きなクリアミスが直接的な原因となった。哲也も一瞬のスキをつかれたように、石原のシュートに反応すらできない。1点をリードして、ますますブロックを強固にする広島だが、この日の交代策が非常に良かった。連動性がイマイチの藤本淳吾に代えて、天皇杯にも出場した兵藤慎剛。最初は試合に入れず、らしからぬパスミス、ロストがあったのだが、守備の間でボールを受ける兵藤の真骨頂が出てからはマリノスの攻撃も実にイキイキとしてくる。端戸仁もとにかく積極的だった。短い時間でもとにかくゴールを奪ってやろうという気迫を感じる。

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一方で広島は、佐藤寿人から野津田に代える定番の交代をしたが、マリノスからすればここがボールの狩場となった。そのために小林祐三が思い切って上がれるようになり、攻撃に厚みが増した。相手を押し込むと、小椋の前に行く守備も威力が増す。さらに俊輔が「ボランチとトップ下の間くらい」で前をむいてプレーできたのも大きかった。ただ、それでもことごとく先制されると追いつけなかった今季のマリノスが逆転まで果たした意味は大きい。堅い広島の守備をこじ開けたのだ。春先の風向きとはもう違う。広島の雨の中、最後まで応援した皆さんは本当にお疲れ様でした。素晴らしい逆転劇を生で見たのは本当に羨ましいです。

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これで全チーム同じ試合数となった。我がマリノスの順位は首位と勝ち点9差の9位。どうにか、優勝争いに「参加する権利を残した」。試合数×2の68点をとるには残り20試合で勝ち点48が必要であり、大型連勝が必須となるだろう。目の前の一試合、一試合を勝つしかない。

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より一層大事になる今週末のセレッソ戦。柿谷はもう出場しないし、南野も出場停止だ。変わってきた風向きを確かなものとしたい。

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[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)

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