早く入場するために、入門前のシート貼りをする熱心な方なら、去年と同じ時間に並んでも、列の番号がやけに進んでいる、という経験があるだろう。
先日のニッパツ三ツ沢での徳島戦も、早朝から人が多かった。スタジアム周辺はもう優勝争いをしている終盤かのような混雑だった。
いったい、なぜ。
何の事は無い、単純に熱心な来場者が増えたのだ。
昨日、マリノスから公式発表されたリリースによると、3月末で販売を終了した年間チケットの販売枚数が、過去最多の8,001枚に到達したという。
下記は、お礼分に付記された情報。
「尚、6月には中断期以降の試合を対象とした「2014ハーフ年間チケット(ハーフネンチケ)」の販売を予定しております。
7月以降に開催されるニッパツ三ツ沢球技場開催試合では、ホーム自由席の収容人数を年間チケットホルダーの皆様でほぼ満たす見込みとなっており、一般チケットの販売枚数が大変少なくなることが予想されます。
特にホーム自由席でのご観戦を予定されている皆様には、6月販売予定のハーフ年間チケットのご購入をお勧めいたします」
この8,001という枚数について、昨年の最終販売枚数が7,027枚だったから14%増というと数字のミスリードになる。比べるべきは下表にある、6,510というネンチケだけの数字だ。約23%の増加。
年間 ハーフ 合計
09年 5,609 268 5,877
10年 5,615 255 5,870
11年 5,227 383 5,610
12年 6,070 299 6,369
13年 6,510 517 7,027
14年 8,001 ??? ????
http://hamatra.com/hamatra-paper/3749/より。
2011年には前年の松田らの退団騒動と、大震災の影響で数字を落としているがそこからの伸びがすごい。
ハーフネンチケの売れ行きも去年は数年前の倍の水準になった。チームが好成績だったことが影響しているだろう。
だが8千という枚数は、上記のhamatraのインタビューでもあるように、FC東京や川崎と同じ水準で、浦和は2万前後と見られるのだそうだ。マリノスとしては当面の適正枚数を、三ツ沢の自由席のギリギリの1万枚程度としている。
昨年はホーム最終戦でリーグ戦新記録の観客を集めたことも記憶に新しく、仮に全試合日産スタジアムで行った場合、試合あたりの観客動員数は3万人近くに達する。
それでも浦和の平均3万7千人には大きく及ばない。何かと話題になる浦和だが、年間チケットホルダーが2万名で、さらに一般客が2万近くいるというのは、やはり最大の人気クラブの貫禄と言えるだろう。だが年々マリノスと浦和の差が縮まってきている。マリノスは伸び続け、浦和は徐々にだが減っている現状。マリノスの営業サイドの努力とチーム好成績の賜物だろう。急激に伸びて、急激に萎むのではなく、堅実な成長が続くといい。
いつの日か、マリノスと浦和のそれが逆転する日が来るのだろうか、などということは、実は関心があるけれど、自分のこととしてはピンと来ない。
それより、8,001ということは、我が家の2枚がなければ8千枚の大台に乗らなかったことに勝手にご縁を感じる。それはあなたの1枚、2枚も同じこと。
マリノスでなくても構わないが、縁あって応援するようになったクラブがあることは幸せだと思う。年間チケットはそのクラブに対するコミットメントだ。コミットする者が多いことは、素直に貴いことだと思うし、2週に一度ホームスタジアムに通う幸せをさらに多くの人が感じてくれたらいいなと思う。そう、ネンチケの購入は幸せを買う行為だ。
日本には1億人がいる。埼スタや、日産がネンチケだけで埋まる日が来たとしても、ポテンシャルから考えればそれは別に驚くことではないのではないか。
http://soccer.blogmura.com/f-marinos
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