【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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不惑の鉄人の花道を飾る男、引導を渡す男は現れるのか?

一昨年の春に、マリノスが38歳のドゥトラと契約を交わした時に、大きな驚きが起こりました。また年齢が高いことを理由に戦力として疑問視する向きもありました。

ですから、あれから2年が経っても、圧倒的なレギュラーとして存在感を放ち、比嘉さんも、金井貢史もチームを去ったことは異常なこととしか思えません。本人はもうそろそろ引退したいと仄めかすのに、後継者がいないことからクラブに毎年慰留され、結局引退させてもらえない鉄人の中の鉄人。

不惑を超えて、8月には41歳になりますが、運動量は衰えないし、守備時のスピードは読みの確かさでカバー。さらにビルドアップの確かさもあって、攻撃面でも欠かせない存在です。

彼をベンチに追いやり、タイトル獲得とともに引退という花道を作ってあげられる選手は誰がいるのか。

ドゥトラだけに頼らないチーム作りはマリノス躍進の鍵を握ることでしょう。その後継者候補としてあげられるのはこの二人。

かたや奈良輪雄太、26歳。試合出場が少なかったために、一般的な知名度は低いでしょうが、小林祐三と鉄人が欠場の際は、自分のできることを精一杯やってみせて務めを見事に果たしたため、マリノスサポの間では急速に男をあげました。代表例が昨年10月、広島との天王山で、ドリブルの個人突破に怖さのあるミキッチを向こうに回して、ほぼ完全に封じた試合でしょう。天皇杯準決勝でも小林の代わりにフル出場して、キムミヌ封じという結果を出し、兵藤の決勝ゴールにも絡む積極的な攻撃参加を見せたのです。

マリノスユース、筑波大、JFLのSAGAWA SHIGAを経て昨年マリノス入団。まわり道をして、表舞台にたどり着いたけど、2013年の成長度はチームでも相当上位だったことは間違いありません。そして、26歳という年齢でありながら、まだまだ「伸びしろ」の大きさを感じるサポーターも多いでしょう。守備での安定を元にどれだけ攻撃でもリスクをおかせるか、積極的に攻撃参加できれば、さらに奈良輪の株は上昇することでしょう。

小林、ドゥトラに次ぐ位置につけた奈良輪よりも、新加入の下平匠は実績ではるかに上を行きます。

J1通算で136試合出場。

ガンバ大阪ユース出身で、ガンバから大宮を経て、今年からマリノスに加入。G大阪では安田理大とポジションを争い、安田の海外移籍後には同い年で大卒の藤春廣輝が加入するなど強力なライバルに囲まれて技を磨く。

当初から注目されていたのは、正確なキックによる、攻撃のビルドアップ。遠藤保仁のサポート役として、視野が広いという天賦の才もあり、攻撃的なG大阪サッカーを支えたと言われています。他方、足が速いわけではなく、後方にロングボールを通されてピンチを招いてしまう守備面での課題を指摘されていました。

12年に大宮に移籍してからの2年間は完全に左サイドのレギュラーとして、ほぼすべての試合で出場したことから存在の大きさが伺えます。

大阪では守備力が課題と言われていた下平ですが、大宮からマリノスに移籍する際には「積極的な攻撃さんかと安定した守備」と専門誌に書かれているのが成長の跡でしょうか。奈良輪より一歳下の25歳。マリノスの守備に早く慣れることができるか、キャンプが注目されます。

以前、大宮時代に専門誌でのインタビューでのやり取りです。

来シーズンはどのようなサッカーがしたいですか?

下平:自分たちがボールを持つ時間を長くしたい。守備からのカウンターばっかりじゃなく、自分たちの意思で相手を動かすようなサッカーをしたいですね。

おー、マリノスの志向とピッタリじゃないですか。素晴らしい。ま、やってみたいサッカーに合致してると思わなければ移籍はしないでしょうが、より下平の良さが引き出されるかもしれませんね。

攻撃の下平か、守備の奈良輪か、信頼と実績のドゥトラがそれでもなお立ちはだかるのか。そんな図式でしょうか。与えたタスクをきちっとこなせる選手を樋口監督は好むので、下平の守備が安定していると評価されるかどうかは、各選手の出場機会に影響しそうです。

それにしても鉄人に挑む二人ともイケメンですが、それ以上に面構えがいいですよね。負けん気が強く、サッカーに対して真面目な顔をしてます。まだまだ成長が期待できそうです。

ドゥーさん、安心してゆっくり休んでいてください。後はおれがやります。なのか、

ウォー、疲レタ。ドンダケ働カセンネン。コリャ今年モ引退デキナイヨ。

なのか。ポジティブな意味でドゥトラのラストシーズンになることを期待したいと思います。

公式戦(ゼロックス・2/22)まで既に一ヶ月を切っています。いよいよ、今日から新体制でのスタートです。天皇杯の影響で他のチームよりもスタートが遅くなりましたが、今週末からは早速、宮崎キャンプですね。

始動が遅く、公式戦が早く始まるということは、新加入選手には一般的に不利でしょう。それだけに去年以上にシーズン途中でのレギュラー争いに、異変が起こりやすいとも言えます。

全29選手でのスタート、今年もめいいっぱい応援しましょう!

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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