【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

ドゥトラ先発で「虎唱学随」? 因縁の神戸を相手にラストホームで何かが起こる

前日練習で、レギュラー組に加わってプレーするドゥトラの姿が目撃されている。先のセレッソ戦で下平匠が負傷したことが原因とされ、どうやら日曜の名古屋戦に向けて調整をしているそうだ。

<br>

ドゥトラがレギュラー組ということを取り立てることがほんの少し前までの私たちの日常では考えられないことだった。当たり前過ぎて。金井や比嘉や奈良輪が出るならニュースになったろう。でも左サイドには必ずドゥトラがいた。

<br>

そんな彼が、体格としては決して恵まれないのに40歳を超えた彼が、引退を迎えようとしている。

<br>

今月限り。したがって、どんなに多くても今夜の神戸戦と、そして日曜の名古屋戦の計180分で終わりである。彼は最後の最後まで我が軍の戦力である。今年になってから、気力なのか体力なのか、プレーに衰えが見えることは私も否定しない。しかし、彼が38歳でマリノスに復帰して以来2年半が経過するが、彼を明確に上回ると断言できる左サイドバックはついぞ現れなかった。

<br>

主戦を務める下平が、長居で通した学へのラストパスの美しさを称えたい。だが過密日程はここからが本番。その最中、ドゥトラにとっては「最後」だが彼に頼るのは全く不思議ではない。

<br>

それをこともあろうに、引退セレモニーを控えているから「営業的な側面で先発なのではないか」と疑問に思う人がいるようだ。下衆の勘繰り、乙である。ドゥトラ自身だけでなく、チームそのもの、クラブの歴史をも冒涜する、暴言であり妄言である。そんな記事を配信する記者を私は絶対に許せない。遅くはない、キックオフの前に取り消して欲しい。もしくは明日から愛とリスペクトを抱けないマリノスの担当を外れることだ。

<br>

ドゥトラに期待する理由をいくら並べても分からない人にはわかるまいが、一番ポイントとなるのは、神戸の攻撃力ではないか。前節の鳥栖戦に0-1で敗れたものの決定機を多く作り、ゲームを支配していたのは神戸の方だった。シンプリシオとチョンウヨンのボランチは強力で、マルキ、ペドロ、小川、森岡の前線の迫力は大きい。パワーとスピードがともに高いレベルにある。

<br>

これに対応するのにはドゥトラの老練な駆け引き、ヨミのようなものが有効だ。裏をかかれると弱いとしても、裏をかかせない守備がドゥトラの持ち味。

<br>

もうひとつ。好調の齋藤学との相性の良さである。下平ー学もだいぶ連携が向上して来たが、ドゥトラー学のホットラインには一日の長がある。アイコンタクトさえ時には不要な夫唱婦随ならぬ「虎唱学随」である。

<br>

攻守に冴え渡るドゥトラの存在感。学はドゥトラのパスを受けるために動く。とくに前半45分はドゥトラの動きが、バクスタとホームのゴール裏からよく見えるであろう。

<br>

ここ一番の彼には期待しないではいられないのだ。首位と勝ち点差11離れた今、一戦一戦勝って、少しずつ追い上げて行くしかない。一戦必勝。ノスタルジーに浸っている余裕すらない。結局、勝つことがドゥトラの最大の惜別となるだろう。

<br>

ピッチでマルキと対峙しても恐れることは何もない。どんな相手であっても、常に最高の準備をしてきたからだ。ラスト・ホーム・ゲームだからって彼の準備は何も変わらないだろう。

<br>

ドゥトラ、オブリガード!

ドゥトラ、オブリガード!!

ドゥトラ、オブリガード!!!

私たちは心の底から歌うだろう。だから、最高の勝利をドゥトラに組み立ててほしい。仕上げを学が。そうなったら最高だ。

<br>

<br>

皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。

[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)