【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

対 鹿島、準決勝、不安要素は多いけど

マリノスは優勝した2013年以来、3年ぶりのベスト4ですが、鹿島も一昨年はソニー仙台、昨年は水戸に足元をすくわれ早々に姿を消していましたから、久々の4強だそうです。

確かに今年は、世界2位ともてはやされるだけの結果を残しましたが、天皇杯はまた別。チャンピオンシップから蓄積された疲労も、そろそろピークかと思いますがどうでしょうか。

その鹿島に、マリノスはまだ天皇杯で勝ったことがありません。鹿島絶頂期の2000年と、マリノスがリーグ完全優勝した03年と、二度とも準々決勝で鹿島に軍配が上がりました。

また中澤佑二も言及していたのでよく知られるように、マリノスには準決勝が高い壁になっています。天皇杯に加え、ナビスコ杯においても準決勝の勝率が異様に低いんです。

嫌なタイミング、嫌な相手と言えるでしょう。ヤンマースタジアム長居の戦績は、セレッソ戦に限ったデータですが、7勝3敗2分と、金鳥スタの1勝3敗と比較すると好相性なのが一目瞭然です。

4回戦から準々決勝までは1ヶ月半あきましたが、準決勝はもう明日というのはなんだかリズムが取り戻せない感じがあります。試合勘という意味では両者互角ですし、ガンバ戦へのゲームの入り方はモンバエルツ監督も絶賛していたように素晴らしかったですね。スロースターター、前半は死んだフリのマリノスが嘘のようでした。

気になるのは喜田拓也の鼻骨骨折です。新聞によればフェイスガードを着用して強行出場するそうですが、怖そうです。原因は恐らく、アデミウソンの肘が当たったシーンだと思いますが、VTRで見る限りは派手に当たったわけではないんですが、肘と鼻だと強さがあまりにも違うんですね…。

もう一つは、FWのあり方です。富樫敬真は頑張っていましたが、やはりボールがおさまりませんでした。鹿島の昌子のほうがより強烈です。しかし、カイケを戦力外にし、伊藤翔が離脱しており、ケイマンに頼るしかありません。逆に言えば、目立ちたがりの男には絶好の舞台とも言えます。

鹿島については、柴崎と西がコンディション不良で準々決勝を回避したものの、準決勝には間に合いそうとか。マドリードを震撼させたあの2発で今年は打ち止めにしていただきたいものです。

謎なのが金崎。室内で調整を続けているそうですが、彼が来ると厄介です。

それを迎え撃つマリノス守備陣においては、榎本哲也と中澤の連続パスミスなど、自らバタつくのはもはや様式美?

ご愛嬌と呼ぶにはあまりにも恐ろしかったけれど、もうそこは彼らへのバックパスを極力減らしましょう。新井一耀の評価も難しいところです。小林祐三の代わりに右に移ってからの方が、思い切りがありました。

しかし、2016年、ルーキーイヤーの最後にこれだけの試合を任されるようになったのだから、新井とパクジョンスの成長は頼もしい。

年内ラストマッチまであと一日。チームは大阪に今日向かいます。勝ったら、そのまま元日まで残るのかしら?などという仮の話はひとまず封印。元日のことはすべて、勝ってからの話。

年末にチームが戦いを続ける誇らしさ。やる方は大変だけれど、応援する側としてはこれほど嬉しいことはありません。

あと、2試合。

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4強進出!待っているのは最高の年末だ!(天皇杯準々決勝・G大阪戦)

直前に同点弾を浴びたマリノスにとって、長澤に高いボールを集めるのが脅威なのは変わらず。パクジョンスを投入したものの、アデミウソンを軸としたガンバの優勢な攻撃は止まりません。

またしても90分で決着をつけられないのでしょうか。今年、日産スタジアムでガンバと戦うのは3度目ですがいずれも土壇場で追いつかれていたからです。

前田直輝が、マルティノスが、齋藤学が、サイドを攻め上がってチャンスを作るマリノスの攻撃パターンは一貫していました。スピード勝負に難があるのはガンバの最終ラインもマリノスのそれと同じことで、スピードで挑むのは悪い方法ではありません。

中村俊輔が、3ヶ月ぶりにピッチに立ったのは、その同点被弾の直後でした。体のキレがいいとは思えません。けれど、攻撃のけん引役である齋藤学と、中村俊輔が同時にピッチに立っている存在感は小さくありません。

家本主審が告げたアディショナルタイムは6分。90分が過ぎた頃は、中盤でことごとくボールを奪えずに、ガンバがいつ仕留めるかという流れだったにもかかわらず。俊輔のフリーキックが、ロングパスが、少しずつガンバに行きかけた流れを変えていきます。

そして95分。ガンバの攻撃を凌いだマリノスがボールを握ると、センターラインで受けた俊輔はまたもや長いパスで逆サイドに張る前田直輝へ。その前田は、エリア付近まで持ち上がりますが、ガンバの最終ラインは1トップの富樫敬真をがっちり捕まえて、後ろから上がって来た俊輔のケアも怠りません。

彼らへの警戒意識から生まれた空間の隙に上がって来たのは天野純です。その天野を指差してパスを指示するのもまた俊輔。

天野は最初のトラップで得点できたと思ったと言います。富樫と学に引っ張られていた守備陣が慌てて天野に詰めますが、それを打ち破る確かなシュートテクニックで、サイドネットを揺らす勝ち越しゴールが生まれます。

一瞬の隙をついた、決勝ゴールが4回戦の新潟戦に続いて天野純だったことに、驚きと歓喜のスタンドが一転して、一刻も早い試合終了を願うように。

そして、ガンバ3連覇の挑戦を砕く長い笛。元日、おたくのホームスタジアムを使わせてもらうまであと1勝。

後半はアデミウソン、最後は初瀬などの決定力が足りなかったガンバでしたが、天野純の幻の(疑惑の?)ミドルシュートマリノスにもあったので、トータルとしては妥当な2-1というスコアだったのではないでしょうか。マリノス中澤佑二榎本哲也の連続パスミスで絶体絶命のピンチを招いた際も、シュートミスに救われるなど、強かなガンバは鳴りを潜めていました。

一方、雑音の多いチームにあって、学、天野、前田、富樫、新井らの試合終了時のやりきった感は頼もしさを感じました。喜田拓也だけは鼻骨を折ったこともあり、精根尽きたようにピッチに突っ伏していましたが。特に学はこの日も、一人だけ見えてる世界が違うかのようなプレー、しかも緩急をつけたペース配分が度々相手守備陣を翻弄していました。

この学がいる限りは、相手は学対策に手を焼き、必ずや他に隙が生まれることでしょう。準決勝の相手が「世界2位」となった鹿島であってもです。

目標に向かって気持ちを一つに。などとはとても言えないチーム状況を、なんとかまとめ、導こうとしている学。小林祐三とともに元日までを合言葉に準決勝まで来ました。天野純が真っ先にベンチに向かい、小林と抱き合ったのはチームを一つにという思いがあったことは想像に難くありません。

準決勝は12月29日、ヤンマースタジアム長居にて、鹿島と決勝進出をかけて戦います。

雑音だらけのチーム状況の内側が、急に良くなるとは考えづらいものの、プロ選手の集合体としては出した結果によって、本能的に勝ちたい気持ちが高まってくることはあるでしょう。

誰のためでもなく、ただ勝ちたい。仮に、今のチームの何人かが早晩にチームを去ってしまい、来年まったく別の姿に生まれ変わるのだとしても。

大の苦手の準決勝を、しかも苦手の鹿島相手に突破するには、何か見えざる力が必要かもしれません。それは若い天野の勢いなのか、キャプテンの一振りなのか、柱となったエースの力なのか。全てが良い方向に出せるのか、マリノスというクラブの底力が試される時です。

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俊輔がピッチに帰ってくる(天皇杯準々決勝・G大阪戦 展望)

今年5度目のガンバとの対戦がやってきます。1勝3分と、負けてないのに、なぜだかやられた感じがするのは、やはりルヴァン杯の準決勝で2分なのにアウェイゴールの差で敗退したからでしょう。

ルヴァン杯時、中村俊輔齋藤学を欠いた影響は小さくありませんでした。直前の天皇杯・東京V戦で復帰したばかりなのに負傷させられてしまった俊輔と、代表に選ばれたものの出場機会のなかった学。

その結果、一時は伊藤翔が足をつりながらゴールを決めるも、間もなく同点弾を決められてしまいます。それに反発するだけの力も、手段も、マリノスには残っていませんでした。

二人がいたら決勝に残れていたかどうか、それはタラレバの世界の話ですが、何か準決勝に対して不完全燃焼な感じがあったのは確かです。

そして、クリスマスの天皇杯、準々決勝です。中村俊輔の3ヶ月ぶりの復帰が濃厚となっています。

ピッチの選手たちの気持ちは到底推し量れませんが、見ているこちらが試合に集中できるのでしょうか。

率直に言って、邪念があります。報道にあるような、「俊輔のマリノスでのラストマッチ」などという論調に乗るつもりはありません。そもそも準々決勝でおわるつもりは毛頭ないからです。

断片的に聞こえてくる移籍か残留か、クラブはどこへ向かうのかの雑音があまりにも多過ぎます。何を信じて、何を信じなければ良いのでしょうか。

それは今の私の気持ちとは矛盾するけれど、結局、目の前の試合を全力で、本当に全力で応援することがベストなのでしょう。信じられるのは勝利を目指した目の前のプレーだけ。

なんだか忘れられない試合になる予感がします。思い出しただけで、涙が出る試合に。

それは、惜別や悔恨ではなく、安堵と歓喜の涙であつてほしい。

そんなマリノス側の複雑な感情をさておくと、3連覇を狙うガンバに死角があるなら、日本代表の東口を欠くことくらいでしょうか。1トップに入ることが予想されるアデミウソンとのスピード勝負は絶対に避けなければなりません。

ガンバはここを突破すれば、準決勝、決勝と大阪で戦える日程です。ガンバが勝ち上がることを見越した準決勝の大阪開催なんでしょうか。許せん。

昨日、公園で子供たちがフリーキックの練習をしていました。普段、さほどJリーグを見てるとは思えない普通の子供たちが、「中村俊輔!」と宣言して練習してました。他に名前が上がる選手は代表クラスの20代の選手たちの中で、異彩を放つ孤高の存在。

2016年もまもなく終わります。なんとかそのフィナーレに間に合ったマリノスの象徴。確かに、俊輔は自分の信念を曲げてまで、故郷のクラブで大切にされたままおとなしく現役を終えるつもりなどないのかもしれません。それもまた俊輔らしい。それだけの選手です。

今年本当に勝てなかった日産スタジアムで、最後のゲームくらい快勝を。

メリークリスマスと、勝利の美酒を。

今シーズンの進軍はまだ続くのです。

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いろんな思いが交錯して

鹿島が白い巨人に挑む。クラブW杯の決勝戦に日本勢として初進出。

CSの是非はともかくとして、ワンチャンスをものにして、ついに勝ち上がった鹿島は素晴らしいですね。

歴史に名を刻むというのはこういうことでしょう。

2016年の鹿島よりも、歴史上強かった鹿島はたくさんいたのではないかと思いますが、ともかく万一レアルマドリードを倒すようなことがあれば、とんでもないことです。

と、なんとなく別の話題で切り出して見たものの。

結局のところ、悲しくて、悲しくて、とてもやりきれない。

マリノスはどこへ向かうのか。

来年の俊輔はどこにいるのか。

今朝もスポニチによれば、徳島のGK杉本を獲得するとか。それは浦和に移籍濃厚の榎本哲也の後釜とか。

まあ、移籍濃厚のところや、なぜキーパーを獲得するのかなど、あまりにもツッコミどころが多すぎますし、報道の真偽をとやかく言っても仕方ないのですが。

クラブ内の対立の構図が、私にはどうも分からない。

クラブ内における改革、とりわけ練習環境の改善などを求めてきたとされる俊輔。彼自身には残ってもらいたいものの、その要求には応えられない(応えたくないのか、それが実現不可能なのかはともかくとして)クラブは慰留困難な状況。

という見立てがありますが、それが正しいとすると、俊輔の移籍はもはや避けられないのでしょうか。

今日は、年間チケットの自動更新のデッドラインですが、まだ去就が不透明な状況を受けて我が家では現段階での自動更新を見送りました。

改めて、自分たちが応援していたのはマリノスなのか、俊輔なのか、というある意味では向き合いたくなかった事実と向き合わざるを得ない状況です。

仮に俊輔が退団したとして、直ちに応援するクラブが変わるなんてことはないつもりですが、私達のような俊輔きっかけでスタジアムに通うようになったニワカと、日産自動車時代からクラブを見守ってる人では考え方が違うのは当然でしょう。

なんか片想いのようなとても切ない気持ちを思い出しますね。結婚して10年近くも経ちますから、人間関係ではこんな気持ちになるなんてことはないわけですが。

これが兄弟や子供の話なら、おまえはマリノスに残るべきだとか、言えるのかもしれませんが、最後は選手自身の人生です。クラブのためやサポーターのために選手がいるのではありません。俊輔の現役生活はいよいよ残り僅かと言っていいでしょう。どこでどんなサッカーをするかを選ぶ自由はあると思います。

けれど、それであっても俊輔がいるマリノスであってほしい。それは榎本哲也伊藤翔たちも同様です。主力に相次いでオファーが届くというニュースばかりが流れ、マリノスサポーターにとっては耐え忍ぶ1ヶ月でした。そして、それは今日になっても変わることがありません。クラブW杯の決勝が行われるスタジアムを本拠とする我が愛するクラブの行く末は全くもって不透明なままです。

全ての人が満足する結末なんてあるわけがない。それは理屈では分かっていても、感情では割り切れない。

流れてくる情報に過剰に反応したり、心配したり。ああ、恋愛と全く同じで、ややこしい。さらにややこしいとが、愛の対象が時にクラブであって、時に選手であるということ。

ただ結局のところ、シティが目指すクラブとは何なのかが全く伝わってこないのが話の根源かもしれません。

経営母体が変わったことにより転換が急激なものだったとしても、そこに合わない選手はやはり去るしかない。

改めて、そこにいる選手が誰であろうと、目指すサッカーが何であろうと、マリノスマリノスである断言できる愛し方はすごいと思います。

私なりのその答えが見極められるかどうか、1ヶ月に及ぶ中断期間が終わって、天皇杯の再開へ。準々決勝から決勝までの3試合。3連勝なら文字通り最高の年末年始です。

負けたら今年のチームは終わりで、仮に報道通りならそれがラストゲームとなる選手が多数です。宮崎キャンプの充実した表情を見ていると、とても大きな問題を内包したチームには見えないのですが…。

酸いも甘いも、清濁も併せ呑んで、雑音なんか全部塞いで、ガンバ戦へ。

試合開始の笛がなってしまえば、いつも通りトリコロールに酔いしれられると信じて、残りのお仕事もがんばりましょうかね。

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勝てばよかろうの天皇杯。内容と結果のコントラスト(天皇杯4回戦・新潟戦)

92分に受けたファウル、天野純がボールを蹴るまでに時間は93分を超えていました。もうこれがラストプレー。延長か、それとも…。

ゴール裏の最上段から見ていて、新潟の壁と、そこに挟まる中澤佑二金井貢史らがみごとなブラインドを作っています。所在無げな新潟のGK守田の動きを見ていると、「枠にさえ飛ばせば入るのでは」という予感がありました。

ニアを塞ぐ選択をした守田の狙いを見透かした天野純の狙いはファー。左足のキックは中村俊輔のそれのように美しく、ゴールの左上隅を撃ち抜いたのでした。

今季の初ゴールで喜び方を忘れたら天野を嬉しそうに引きずり倒したのは、天野の後方でカウンターに備えていた小林祐三。そこに中澤や金井やマルティノスら屈強な大男たちが覆いかぶさって来ます。怪我だけはしないで笑!

マリノスからすれば極上の幕切れ。俊輔以外の選手がフリーキックを決めるシーンというのを相当久しぶりに見ました。あ、私は生で見たのは初めてかもしれません。

これで準々決勝に進出。まだこのメンバーで、小林祐三とともに戦うことができます。

しかし。

最後のフリーキックを除けば、誠に見所のないひどい試合でした。

あれだけのチャンスを作っておいて新潟の枠内シュートが少な過ぎますが、普通なら前半早々に複数失点していておかしくない内容でした。

とくにこの1ヶ月、前半で見せるGK榎本哲也から繋ぐショートパスの連続はなんなのでしょう。リズムが悪く、心臓に悪く、つたないミスの連発で相手に食いつかせるこの戦い方。しかも取られ方がまたひどいですよ。

ただし後半になると、縦ポンを増やして、両ウイングの走力で勝負しますよね。これ、前半戦は相手の運動量を増やして疲れさせようとでもいうのでしょうか。狙ってやってるとしたら、余りにもリスキーです。

鳥栖戦も、前半と後半ではまるで別チームでしたから、狙いというのは間違っていないもしれません。

パスの精度も問題ですが、フリーキックを決めるまでの天野の守備もまずかった。いや、天野だけじゃないですけどね。

自陣で失って、なんとか奪い返してもまた失って。攻撃時も、前田直輝マルティノス富樫敬真は孤立するばかりで、囲まれたらすぐ終わり。

撃たれっぱなしの前半から、後半は確かに新潟のハイプレスがおさまったこともあって、多少は撃って撃たれてになりました。

たしかに天野のキックは素晴らしかったし、劇的な幕切れだったけれども、新潟の決定力不足に助けられただけの凡戦だったことは忘れてはなりません。

幸い次戦まで1ヶ月あまりあります。この不思議な?巧みな?自陣のパス回しを磨くのか、違うやり方か。

俊輔も学も中町も揃って、今度こそガンバを撃破。その先は鹿島と広島の勝者ですか…。なかなか険しいですね…。

ともあれ、2013年以来の準々決勝進出です。あの栄光の大会以来の。

運と実力と声援で、あと3試合。「絶対にタイトルを取りたい」とは中澤佑二のコメント。

次はクリスマスにお会いしましょう。マリノスのおかげでまだオフに入らなくてすみます。フロントのゴタゴタも、勝利で吹き飛ばして行きたいですね。

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残されたのは、あと7冠。戦いは終わらせられない。

去年の神戸ノエスタ。あっけない幕切れでした。負けたら終わりの天皇杯は、シーズンやチームの終わりをも意味します。

今日ベスト8が決定し、恒例の年末に準々決勝、準決勝と続き、元日へ。

特異なのはその行き先が、大阪であること。吹田スタジアムへの決勝に燃えるのは、当然ホームチームG大阪でしょう。

しぶといというか、サブ主体の清水を相手に120分で辛くも勝利。でも、ルヴァン杯で、マリノスに立ちふさがった時も、2分けなのに勝ち上がったのはガンバでしたから、いかにカップ戦巧者であることでしょうか。

そのガンバと準々決勝で当たるのは、今日のマリノス対新潟の勝者です。元日のホームで決勝を戦う夢を、今度はマリノスが立ち塞がる存在でありたい。

上述のルヴァン杯も、代表に選出されていたエース・齋藤学が居たならばという内容でした。まあ、負け惜しみですが。しかも、代表での試合出場はゼロでしたからね、あれから1ヶ月、ついに学が2年半ぶりに代表のピッチに帰ってきました。

らしいドリブル、らしいチャンスメイクは出来ていましたよね。原口、宇佐美、武藤らドイツ組がひしめくサイドで、まずは怪我で離脱中の二人を差し置いて、スーパーサブの座を築きたいところです。

その学がまたも不在で迎える天皇杯4回戦。

勝てば、楽しいガンバとのクリスマス。負ければ、去年のアデミウソンが早々にブラジルに帰国したように、退団が決まっている小林祐三とのラストマッチになってしまいます。

移籍が噂されるファビオや、海外進出かという齋藤学とはお別れすらできなくなるかもしれません。

そして、もう一つ。「トリコロールで引退したい。40歳までマックスで2年。それが恩返し」という中澤佑二のコメントが載りました。クラブへの愛、年俸への固執ではなく思い、そうした意味で注目されましたが、見逃してはならないのは「40歳」の捉え方です。

40歳までは現役でやりたい、と40歳まで現役はマックスでもあと2年。あまりにも捉える意味が違いますよね。

はっきりと示された、中澤佑二とのタイムリミット。いや、中村俊輔も同様の感覚かもしれません。

今の天皇杯と、残り2年の3大タイトル。要するに、彼らと戦えるのはマックスでもあと7大会。もうその1試合、1試合が私たちサポーターにとっては宝でしかありません。1試合たりとも疎かになんてできない。

13年ぶりのリーグタイトルももちろんだけど、3年ぶりの天皇杯

私たちは、元日の薄暮に掲げられる天皇杯が、とてもトリコロールに似合うことを知っているから。中村俊輔にも、中澤佑二にも、学にも、小林にも。もちろん兵藤や栗原や中町、哲也ら、当時の戴冠メンバーにも、めちゃめちゃ天皇杯が似合う。

きっと、伊藤翔下平匠天野純前田直輝、遠藤渓太らまだいなかったメンバーにも。俺たちほど、天皇杯が似合うチームはない。

元日までマリノスとともに。

その熱き戦いを見れば、強化部や社長さんたちにも少しは愛が芽生えるかな。

芽生えさせてみせましょうよ。

愛されるよりも愛したい?的な感じで。

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監督交代は既定路線なのか

「情けない」には、情け、つまり思いやりがない。無情だ。という意味と、一般的に使われる、みっともない、みじめであるという意味があるんですね。辞書に載ってました。

愛はきっと奪うでも、与えるでもなくて、気がつけばそこにあるもの

と歌ったのはMr.Children桜井和寿ですが、それは情けがある場合の話がしれません。

契約更改の面談がスタートする中、連日選手達のコメントが漏れ聞こえてきます。

中町公祐「クラブへの忠誠心が感じられる選手達が集まりたい。感じられる組織でなければ。心の部分で選手をどう思っているかが、今崩れかかっている」

伊藤翔「どういうサッカーにしてどこを目指すのか明確にしてほしい」

飯倉大樹「愛のあるクラブにしてくれ、と伝えた」

小林祐三「出て行き方も見て欲しかった。自分のやってきたことは間違いでなかったと、スタンドのサポーターが示してくれた」

んー、まさに情けないですね。試合で疲れている時に笑顔が足りないから、もっと笑った方がいいと、遠藤渓太に伝えたそうですが、そこじゃないだろ感を一層かき立ててくれます。

気がつけば、そこに愛はない、無くなっていたと選手が感じるのなら、優勝争いやタイトル獲得の前の、そのまた前から再構築しないといけないかもしれません。

これ、何が原因なんでしょう。日産自動車という文化にシティという別の思惑が加わったから?

日本と欧州の文化の違い?それとも主体なきクラブ運営に陥ったから?

政争の具と考えている人物がいるから?その属人的な問題?

マリノスに限らず、古今東西Jリーグでは派閥争いや素人による迷走など、本来の目的を見失ったかのような経営事例は少なくありません。それが目に見える形で顕在化、表面化してきたということでしょうか。

さてエリク・モンバエルツ監督の去就が決まりません。このように監督人事がズルズル行くことも決して珍しいことではありませんが、上述の伊藤のように、「で、どうしたいわけ?」と選手が思うのも当然のことですね。長引かせていいことはありません。

就任以来2年の成績を見れば、モンバエルツ監督の続投に傾きづらいの発表納得です。もちろん功績もあったと思いますが、順位や勝ち点という「結果」を見れば、です。

しかし、退任が発表されないのは、後任監督候補との交渉中ということでしょうか。シティが推薦する人物は欧州にいて、向こうはシーズン序盤から中盤だから、なかなか日本のカレンダー通りには交渉が進展しないという流れでしょうか。

続投です、と言わないということは、そういうことでしょう。天皇杯でどこまで勝ち上がるかとか、それはあまり関係がない気がします。憶測ですが、鳥栖がマガト監督を招聘しようとして、直前で頓挫してしまったケースがありました。

急きょ、前東京監督だったフィッカデンティ氏に白羽の矢が立ったわけですが、エリクも似た感じかと。やれと、言われたらもう一年やってくれ、いつでも退任させられる監督を慌てて変える必要はないですから。

もちろん、今はまだ天皇杯という大会を残しているということも名目だと思います。完全にここまで憶測ですが。

それも含めて、愛の話に戻ります。

チームを強くしたい、という話の前にすべきことです。プロスポーツである以上、勝利を目指すのは当たり前。けれど、そのために必要なのは技術や戦術の前に、そこで人が輝けるかどうかではないでしょうか。

したがってタイトルを取れるチームを作りますというのはビジョンでもなんでもない。まずクラブとしての哲学があって、よく言われるスタイルとかカラーが構築されるのではないでしょうか。

今明らかになってないのはそこ、だと思います。哲学の中で変わったところと、変わらないところがはっきりさせること。選手たちが聞きたいのは、年俸の額より先に、これからどう考えてますかってことですよね。

それが語れる人物、思いのある人物、まあ嘉悦前社長のような人が不在なのが大きく影響しているのかもしれません。

哲学さえあれば、愛は気がつくとそこにある状態が取り戻せるのではないかと、考えます。

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