今年5度目のガンバとの対戦がやってきます。1勝3分と、負けてないのに、なぜだかやられた感じがするのは、やはりルヴァン杯の準決勝で2分なのにアウェイゴールの差で敗退したからでしょう。
ルヴァン杯時、中村俊輔と齋藤学を欠いた影響は小さくありませんでした。直前の天皇杯・東京V戦で復帰したばかりなのに負傷させられてしまった俊輔と、代表に選ばれたものの出場機会のなかった学。
その結果、一時は伊藤翔が足をつりながらゴールを決めるも、間もなく同点弾を決められてしまいます。それに反発するだけの力も、手段も、マリノスには残っていませんでした。
二人がいたら決勝に残れていたかどうか、それはタラレバの世界の話ですが、何か準決勝に対して不完全燃焼な感じがあったのは確かです。
そして、クリスマスの天皇杯、準々決勝です。中村俊輔の3ヶ月ぶりの復帰が濃厚となっています。
ピッチの選手たちの気持ちは到底推し量れませんが、見ているこちらが試合に集中できるのでしょうか。
率直に言って、邪念があります。報道にあるような、「俊輔のマリノスでのラストマッチ」などという論調に乗るつもりはありません。そもそも準々決勝でおわるつもりは毛頭ないからです。
断片的に聞こえてくる移籍か残留か、クラブはどこへ向かうのかの雑音があまりにも多過ぎます。何を信じて、何を信じなければ良いのでしょうか。
それは今の私の気持ちとは矛盾するけれど、結局、目の前の試合を全力で、本当に全力で応援することがベストなのでしょう。信じられるのは勝利を目指した目の前のプレーだけ。
なんだか忘れられない試合になる予感がします。思い出しただけで、涙が出る試合に。
それは、惜別や悔恨ではなく、安堵と歓喜の涙であつてほしい。
そんなマリノス側の複雑な感情をさておくと、3連覇を狙うガンバに死角があるなら、日本代表の東口を欠くことくらいでしょうか。1トップに入ることが予想されるアデミウソンとのスピード勝負は絶対に避けなければなりません。
ガンバはここを突破すれば、準決勝、決勝と大阪で戦える日程です。ガンバが勝ち上がることを見越した準決勝の大阪開催なんでしょうか。許せん。
昨日、公園で子供たちがフリーキックの練習をしていました。普段、さほどJリーグを見てるとは思えない普通の子供たちが、「中村俊輔!」と宣言して練習してました。他に名前が上がる選手は代表クラスの20代の選手たちの中で、異彩を放つ孤高の存在。
2016年もまもなく終わります。なんとかそのフィナーレに間に合ったマリノスの象徴。確かに、俊輔は自分の信念を曲げてまで、故郷のクラブで大切にされたままおとなしく現役を終えるつもりなどないのかもしれません。それもまた俊輔らしい。それだけの選手です。
今年本当に勝てなかった日産スタジアムで、最後のゲームくらい快勝を。
メリークリスマスと、勝利の美酒を。
今シーズンの進軍はまだ続くのです。
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