去年の神戸ノエスタ。あっけない幕切れでした。負けたら終わりの天皇杯は、シーズンやチームの終わりをも意味します。
今日ベスト8が決定し、恒例の年末に準々決勝、準決勝と続き、元日へ。
特異なのはその行き先が、大阪であること。吹田スタジアムへの決勝に燃えるのは、当然ホームチームのG大阪でしょう。
しぶといというか、サブ主体の清水を相手に120分で辛くも勝利。でも、ルヴァン杯で、マリノスに立ちふさがった時も、2分けなのに勝ち上がったのはガンバでしたから、いかにカップ戦巧者であることでしょうか。
そのガンバと準々決勝で当たるのは、今日のマリノス対新潟の勝者です。元日のホームで決勝を戦う夢を、今度はマリノスが立ち塞がる存在でありたい。
上述のルヴァン杯も、代表に選出されていたエース・齋藤学が居たならばという内容でした。まあ、負け惜しみですが。しかも、代表での試合出場はゼロでしたからね、あれから1ヶ月、ついに学が2年半ぶりに代表のピッチに帰ってきました。
らしいドリブル、らしいチャンスメイクは出来ていましたよね。原口、宇佐美、武藤らドイツ組がひしめくサイドで、まずは怪我で離脱中の二人を差し置いて、スーパーサブの座を築きたいところです。
その学がまたも不在で迎える天皇杯4回戦。
勝てば、楽しいガンバとのクリスマス。負ければ、去年のアデミウソンが早々にブラジルに帰国したように、退団が決まっている小林祐三とのラストマッチになってしまいます。
移籍が噂されるファビオや、海外進出かという齋藤学とはお別れすらできなくなるかもしれません。
そして、もう一つ。「トリコロールで引退したい。40歳までマックスで2年。それが恩返し」という中澤佑二のコメントが載りました。クラブへの愛、年俸への固執ではなく思い、そうした意味で注目されましたが、見逃してはならないのは「40歳」の捉え方です。
40歳までは現役でやりたい、と40歳まで現役はマックスでもあと2年。あまりにも捉える意味が違いますよね。
はっきりと示された、中澤佑二とのタイムリミット。いや、中村俊輔も同様の感覚かもしれません。
今の天皇杯と、残り2年の3大タイトル。要するに、彼らと戦えるのはマックスでもあと7大会。もうその1試合、1試合が私たちサポーターにとっては宝でしかありません。1試合たりとも疎かになんてできない。
13年ぶりのリーグタイトルももちろんだけど、3年ぶりの天皇杯。
私たちは、元日の薄暮に掲げられる天皇杯が、とてもトリコロールに似合うことを知っているから。中村俊輔にも、中澤佑二にも、学にも、小林にも。もちろん兵藤や栗原や中町、哲也ら、当時の戴冠メンバーにも、めちゃめちゃ天皇杯が似合う。
きっと、伊藤翔、下平匠、天野純、前田直輝、遠藤渓太らまだいなかったメンバーにも。俺たちほど、天皇杯が似合うチームはない。
元日までマリノスとともに。
その熱き戦いを見れば、強化部や社長さんたちにも少しは愛が芽生えるかな。
芽生えさせてみせましょうよ。
愛されるよりも愛したい?的な感じで。
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