【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

ネーミングライツ考・もっとも刺激的なスタジアムは?

Jリーグ公式ホームページには、開幕戦2試合の対戦カード、試合会場が掲載されてます。最初の2試合で、ほぼ全てのクラブのホームゲームが行われることになります。(なお、キックオフ時刻や放送スケジュール等は、1月31日(金)に発表)

J1第1節

3/1(土)

仙台 vs 新潟 ユアスタ

柏 vs FC東京 柏

甲府 vs 鹿島 中銀スタ

名古屋 vs 清水 豊田ス

G大阪 vs 浦和 万博

C大阪 vs 広島 長居

鳥栖 vs 徳島 ベアスタ

3/2(日)

川崎 vs 神戸 等々力

横浜FM vs 大宮 日産ス

第2節

3/8(土)

鹿島 vs 仙台 カシマ

浦和 vs 鳥栖 埼玉

大宮 vs 名古屋 NACK

FC東京 vs 甲府 味スタ

新潟 vs G大阪 デンカS

清水 vs 横浜FM アイスタ

神戸 vs 柏 ノエスタ

広島 vs 川崎 Eスタ

徳島 vs 大阪 鳴門大塚

※スタジアムは、2014年1月21日現在の情報です。今後スタジアムが変更になる場合がありますので予めご了承ください

J2第1節

3/2(日)

水戸 vs 大分 Ksスタ

千葉 vs 栃木 フクアリ

東京V vs 松本 味スタ

横浜FC vs 愛媛 ニッパ球

湘南 vs 山形 BMW

磐田 vs 札幌 ヤマハ

岐阜 vs 讃岐 長良川

岡山 vs 富山 カンスタ

北九州 vs 京都 本城

長崎 vs 群馬 長崎県

熊本 vs 福岡 うまスタ

第2節

3/9(日)

札幌 vs 山形 札幌ド

栃木 vs 横浜FC 栃木グ

群馬 vs 東京V 正田スタ

千葉 vs 岡山 フクアリ

岐阜 vs 富山 長良川

讃岐 vs 磐田 丸亀

愛媛 vs 水戸 ニンスタ

福岡 vs 京都 レベスタ

長崎 vs 湘南 長崎県

熊本 vs 松本 うまスタ

大分 vs 北九州 大銀ド

京都と山形、松本、富山は連戦でアウェイスタートなんですね。山形、松本、富山は積雪を警戒し、寒すぎてお客が来づらいのを避けるために、できるだけホーム開幕を遅らせるのは分かるとして、京都はなぜでしょうか。比嘉さんの西京極デビューは早い方がいいと思うのですが。

さて、普段何気なく見ているスタジアム名の略称について。ネーミングライツはすっかり定着し、もはや売ってないスタジアムを探す方が難しくなってきました。地元ではメリットもあると思うのですが、全国的には、超有名なスタジアムを除いて、かえってややこしい、覚えづらいという側面もあります。また、ネーミングパートナーがころころ変わってしまうと、混乱にさらに拍車をかけてしまうので、一社が長期に渡ってパートナーシップを結ぶことが重要でしょう。

権利を売る自治体も、みんながやっているから右に倣えと言うか、売ること自体が目的になっているというか、公明正大な募集とは言いながら、更新の際には大きく値引きをするのは、なんだか解せません。

日本でのネーミングライツの事例は、味の素スタジアムとされています。2003年に東京都が命名権を売却し、5年12億円で味の素と契約。その後、更新を繰り返して、通算で16年36億円の大型契約になっています。味スタの正式名称は東京スタジアムですが、私も都民なのにもうすっかり忘れてました笑。それだけ味スタが定着したとも言えますよね。

ただし、1年あたりの単価はジワジワ下がっています。まだまだいい方ですが。こりゃ元手のかからない美味しい財源だとして、味スタから瞬く間に全国に広がったネーミングライツですが、元々が実質的な原価のない商品ですから値段の付け方もけっこう雑です。最低価格は設けているものの、よその県がこれくらいだからと、お役所仕事に。企業側も不景気で苦しかったのは事実でしょうが値下げして更新という事例が相次ぎます。また募集しても買い手がなく、最低価格を下げて再度募集というような事態も。例えば、3年前には九州石油ドームは親会社の事情で契約更新されず。年間7,000万円だったものを5,000万円で募集したのに応募がなく、最後の最後に4,200万円で大分銀行との契約が結ばれました。ニッパツ球技場(三ツ沢)は年8,000万円の5年契約とされましたが、年額は都度協議という契約でした。そのため、周りで相場が下がったことを受け、7千万、6.5千万、6千万と毎年のように金額が下がったようです。価格などあってないようなものですが、足元見られても仕方ないで片付けていいのかしら。

私もBIGが当たったら、ニッパツ球技場に応募したいと妄想したことがありますが、県や市の「看板」になるわけですから、それなりの厳しい審査基準があるようです。個人事業主として、なんの実績も実態もない私がいくら言っても、いくら札束を積んでも、vaphoonスタジアム、通称バフスタは実現しないでしょうね。

それにしても略称表記、ニッパ球で、得があるのでしょうか。日本発条は名前の通り、バネのメーカーで売上5,000億円を誇る横浜の優良企業です。略して、ニッパツニッパツ三ツ沢球技場の段階で略称なのに、ニッパ球って、だれが日本発条を思い浮かべることができるでしょう。

ユアスタはいいけど、ベアスタも厳しいですよね。ベストアメニティって知ってなければ絶対に答えられない。IAIスタジアムをアイスタも略し過ぎ感があります。

うまかな・よかなスタジアム」(うまかな:美味果菜、よかな:良果菜)は山田青果卸売市場登録商標だそうですが、それをうまスタ。略し方はそれしかない気がするけど、もう何を言ってるのかさっぱり分からない。

略称表記にも個性がありますね。埼スタは「埼玉」だと初めて知りましたよ。日産は日産スってつけてるのに、玉で止めちゃうんですね。よく見ると、NACKも異質です。ラジオ局の名前を縮めただけですもんね。スタか、スがないと、競技場であることすら伝わるのか怪しい。

そして最後に最優秀略称は、新潟の東北電力スタジアム改め、デンカビッグスワンスタジアムに差し上げたいと思います。

電気化学工業株式会社が今月に命名権を取得。社名ロゴがDENKAとなっており、デンカという表記にこだわりがあった模様です。略称はデンカS。

デンカ+Stadium。奇妙な略し方の理由はデンカスだと響きを嫌ったとしか考えられません。デンスタや、Dスタで良かったと思うのですが、デンカは譲れなかったのでしょうね。

結局、字面ではカスを避けてますが、人々の会話では堂々とカスと言われてしまうのではないでしょうか。

ネーミングライツを獲得した企業には、誇りと愛着が持てる、かつ自社のメリットになる絶妙なネーミングセンスが求められます。

スタジアムだけでなく、体育館や美術館にも今や企業名が溢れています。なかには市の名前まで売り飛ばそうとした言語道断な事例もあったようですが(大阪府泉佐野市。結局頓挫した。)

地元はもちろん、アウェイで行く先の様々な施設の名前に注目すると、またその町の違う顔が見えてくるかもしれません。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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