【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

俊輔とシャーレ。それをまぶたに焼き付けるまでは死ねないだけ

一つには6年前の松田直樹らの記憶。

もう一つは、名古屋でこの1年に起こったこと。小倉監督就任に伴い闘莉王ら功労者が次々に退団し、その編成が1年後に降格を招く、重要なターニングポイントとなったこと。

こうしたことから、悪い方に考えるな、というのが無理な話かもしれません。

功労者とは何でしょう。企業なら退職金にもう少し報奨金みたいなものがついて、おさまるのかしら。小林祐三の契約非公開が私たちに衝撃を与えたのは、功労者だったからか。年間30試合も出ていれば、そりゃ立派なレギュラーで、それを6年も続けてれば、普通の解釈ならやはり功労者。

先述の闘莉王や、中澤佑二中村俊輔クラスになると、功労者の枠を超えてレジェンドになる。そりゃもう一つのクラブに10年に1人いるかいないかという格のことで、そんなレジェンドが2人もいることは幸せなことです。

見てる方はね。

悲しい哉、レジェンドはもちろんお値段も張る。米国で年に20億円を稼いでいた黒田博樹が広島カープに戻った時の年俸は4億円。それが高いか、安いか。20億円と比べるから、男気という話になりました。

フル出場(なんと3年半!)の中澤に減俸提示はありえないし、出場の少なかった俊輔や栗原勇蔵には減俸はやむを得ない。それは納得感というか、「社会通念上そうだろうな」という話であって、高いか安いか、上げるべきか下げるべきかは、私たちではなく、クラブ経営者が決めることです。

マリノスがこれからどうなるか、ビジョンが見えないと言っても、じゃあ利重本部長や、長谷川社長が出てきて、うちの(というよりシティ)の方針、懐事情を鑑みて、35歳以上の選手は本当は雇いたくありません。でも彼らは特別だから、適正価格は今の半額と判断したのです。小林選手については〜と説明を受けたところで。

確かに、と納得する人もいないことはないかもしれませんが、あまり意味のないことです。こんなクラブになります!がせいぜい「常に優勝争いできるクラブになる」くらいのことしか言えないのですから。あの棒読みのスピーチを2万人の前で執り行う御仁ですからね。

ああ、話が逸れました。得体の知れない恐怖であるシティから来た利重氏と、クラブ愛の感じられない社長の存在が相まって不安を一層掻き立てているのが今。

でも、我々の全てが望む形などあり得なくて、だって私たちは好きでマリノスを、あるいはその選手を応援しているだけなのだから。経営する側の算盤とは、相容れるはずがないんですよね。

ただし。

自動車の原価計算をするが如く、選手の給料をコストと見ているように感じさせ、売上が伸びないのは雨が多かったからだ、練習場まで水没するからまた余計なコストがかかっちまった、ちくしょう!とか、総括するものだから。

6年前の松田らの戦力外騒動以降、プレーヤーフレンドリーなように見えていただけなのか、あれを教訓とした嘉悦前社長が去ったことによって、また選手と自動車部品が同じように見える人たちが復活してしまったのか。

楽しい!エキサイティング!の私のような呑気な観客が、経営者たちのいう「苦渋の決断」を分かるはずもありません。

だから言わせてもらいたい。

俺の夢を踏みにじらないでくれ。

年間チケットを2枚買ってる程度だけど、俺は毎週末、夢を見させてもらってるんだ。

マリノスの選手がボールを奪う、全力で駆ける。

時にはつまずき、味方を怒鳴り、信じられないミスだってある。落胆もさせられる。

決して止められない泣き虫のドリブラーがいて、ワンチャンスにかけるちょっともさっとしたストライカーがいて、マリノスでしかプレーしたことのない守護神がいる。

マリノスで引退することを公言する、他所が羨むような鉄壁の守備陣がいる。

そして今なお日本中の誰よりも、正確で力強いキックを蹴り、おそらくチームの内外から日本中で最も尊敬される主将がいる。

あんたら、俊輔のフリーキックがネットを揺らした瞬間に泣いたことなんてないんだろ。

タイムアップの瞬間に周りの知らないおっさんと抱き合ったことなんてないんだろ。

浦和が哲也に? 磐田が俊輔に?オファー、出されてる場合じゃねぇよ。出させてるのは誰だ。移籍するかどうかの心配なんかしてない。とにかく、ダサい。

パンゾーの件だけで十分嫌な気持ちになった。これ以上、ダサい話を振りまかないでくれ。

俊輔と、佑二と優勝する、夢を勝手に壊すな…。

あ、すみません。汚い言葉遣いのお叱りは受けます。つとめて冷静に振る舞おうと思ったのですが、私の反応もまたエキセントリックでしたね。お恥ずかしい。

不協和音や不信感を拭えないと、この先、本当に厳しいことは素人でも感じます。

改革が必要なのは誰もが理解すること。永遠なんてないのは分かってる。でもそこに、愛はあるのか。ハートはあるのか。

まだまだこの胸の痛みは続くことでしょう。

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