【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

何はどうあれ勝ちたかった(2nd4節・広島戦)

研ぎ澄まされた一撃。

一瞬の隙を見逃さず、いや、隙などなくても、相手を上回る。

先制点は、先発復帰の中村俊輔の左足から。

走り込んでくるファビオのおでこに吸い付くようなコーナーキックは、ラインを深く深く守備的に戦うマリノスに理想的な得点をもたらします。

一方でミキッチの速射砲クロスの正確さは、モンバエルツ監督の逃げ切り策を打ち砕きました。それも2回とも、ミキッチ経由。分かっていても、疲労困憊では到底止められません。

途中投入の佐藤寿人が勝ち越しゴールなら、マリノスの広島キラー、伊藤翔も大仕事。高い打点の、重戦車を思わせるヘディングで同点に追いつきます。

組織同士の戦いにプラスして、個性あるプロの特技がふんだんに詰まっていました。

ただ、この試合、マリノスは勝つべきではなかったのか。勝てたのではないか。それは、その通りだと思います。

青山敏弘をはじめキーマンを欠く広島にミスが目立っていたのは明らかで、ショートカウンターのチャンスを連発できていました。

カイケがいつものように優しいシュートを正面に飛ばしたシーン、齋藤学のサイドネットを揺らしたシュート、マルティノスが塩谷のバックパスをあわや掻っさらった時、俊輔のスルーパスマルティノスが流し込んだ時。

この何れかをゴールに沈めて2-0にすべき試合でした。それができなかった事実が、マリノスの未熟さを表していると言えましょう。

1-2にされてから、下を向くことなく追いついた事実は、確かに翔さんが称賛されるべきです。でも、1-2にされなければならない展開だったのでしょうか。マリノスが招いた展開ではなかったでしょうか。

2-0のミキッチなら、恐るるに足らず。だから、そうならなかったことが、やはり悔しい。

中村俊輔とカイケを下げて、兵藤慎剛伊藤翔を入れたという決断が、結果的には勝負のアヤとなりました。

1-0のまま逃げ切る方を選んだということになりますが、そうはなりませんでした。時間帯としてややその決断は早かったように思います。恐らく俊輔の足首の状態を考えて60分までと、決めた上での先発だったのでしょう。

兵藤と伊藤、それに学と中町らの、カウンターを狙うのか、徹底的に時間を殺すのかの戦術は少し曖昧だったように思います。

何を書いても、最後は勝ちたかった!という話になってしまいますが、上位陣は軒並み引き分けでしたね。

この気候の中で、中3日、中3日の3試合目は誰だってキツイ。それが如実に現れた9試合中6試合引き分けということですね。だからこそ、勝っていたら本当に大きな価値があったのですが。

残り13試合ありますから、まだ順位を論じるのはナンセンスと分かっていながらも、川崎との総得点の差でなんと単独首位に浮上。

あゝ、忘れかけていた甘美な響きよ。できれば、あと13試合、ずっと首位でいたい。2nd 11得点はリーグ最多ですが、このまま取り続けられるわけはないですから、やはり守備の固さが鍵になるでしょうか。

序盤のヤマ場を、最低限の勝ち点1。確かに負けないことは重要です。再び週に1度の試合に戻って、どのくらい今日の疲労を回復できるか。

栄光に向けては、1試合も、1日も疎かにできません。

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