【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

守備を切り裂き、そしてネットに届かなかった(1st12節・鹿島戦)

メインスタンド側タッチラインを駆け抜ける。

一人、二人が行く手をふさぐ。いや、三人います。

360度のうち、半分はタッチライン。構うものか。逃げも、止まりもしない。

齋藤学はスピードで勝っていました。小笠原を置き去りにし、前にいるのは西と植田。簡単な相手ではありません。それに、いつ学が進行方向をゴールマウスに変えるのかを警戒していました。

それでもスピードを緩めない。

そしてボールを、二人のちょうど間から抜かせて、自身はさらに加速します。

大混乱の鹿島守備陣。ペナルティエリア内に入り込む味方はほぼ全員がフリーです。その中で、一番蹴りやすそうなマルティノスへの優しいラストパス。

長く語り継がれるプレーになっていたかもしれません。最後のシュートさえ決まっていれば。この試合の最大決定機。それを産み出したのは、完全に学の突破力だったわけです。

また個を見せたのはこの日から先発復帰のマルティノス。前半の段階で不要な抗議で、不要な警告を受けたことはこの選手の課題として残りますが、大外を回って西や山本をぶち抜くその疾走は痛快で、高い確率でクロスを上げてくれます。中の枚数が足りないながら、鹿島を押し込む一因となりました。

そう、鹿島を押し込んでいたのです。良いようにやられた昨年のアウェイ戦とはそこが違います。

しかし厳しい現実は、1-0。押し込んでいたのは事実でも、仕留められなかったのも事実。この5戦で4敗という重みがあります。

ゲームマネジメントという点では、呆気ないこの試合の1stシュートで、金崎の体飛び込む気迫に、下平匠が飲み込まれたシーンは勿体無かった。もう、これが最初で最後の鹿島の決定機だったわけですから。

ただ気迫という点では、その後のマリノスのほうが上回っていたと感じるのです。何が何でも追いつきたい、勝ちたい。学やマルティノスの他、パクジョンスのエリア内でのファウルを恐れない守備。中澤佑二の思い切ったカットとアーリークロス

カイケと中町公祐の互いへの苛立ちは、捉え方によっては悪くも、良くも捉えられると思います。

またしても「内容は悪くなかったが」という言葉で片付けるのは辛いし、5試合前の4位から10位にまで順位を下げた事実も悲しい。

ただ、またすぐ、次の試合がやってきます。致命的なミスを犯すようなエアポケットは、今日の試合にはありませんでした。

とにかく、いいきっかけが、白星が欲しい。

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