前日練習で、エリク・モンバエルツ監督が真っ先に取り組んだのは、「湘南の豊富な運動量による強いプレッシャーをかわし、素早く攻め上がる」という狙いの練習でした。
下平匠と小林祐三の両サイドバックが、自陣の深いところからスローインをするところが練習のスタート。ボランチ・中町公祐がはたいて下平が再び受けると、最終ラインへ。ここに激しいプレスがかかります。それを両センターバックが左右に開いたり、GKの飯倉大樹が顔を出すことで、そのプレッシャーをかわして前線の選手へ。という練習を繰り返していました。
それだけ湘南の激しさを警戒しているのだと思います。
金曜開催の川崎、浦和が相次いで勝ちました。ガンバは新スタで本当に苦しんでいて、リーグは1勝4敗とか。
とはいえ、マリノスもホームは1勝1分2敗。日産スタジアムでは1分2敗でその間、俊輔のPKによる1得点だけですから、あまり変わりありません。
データでは、18年だか負けていない湘南が相手。つまり平塚時代に敗戦はあっても「湘南」を名乗ってからは負け知らずということになります。
しかし、去年のアウェイ、BMWスでは1-1の引き分け。マリノスにとっては、勝ち点2を落としたような試合展開になりました。今季ここまで未勝利とはいえ、去年の平塚での悔しさを思い出せば、湘南を安易な相手と見ることなど到底出来ません。
ホームで「圧倒する」雰囲気が必要になります。
・ま、普通にやれば勝てるかなぁという油断
・休日の夜
・2万人あまりというやや控えめの観客数
・暗転演出
・元マリノス選手が相手チームに多数で、拍手が起こったり
フワフワとした空気が蔓延しやすい環境が整っています。
私たちマリノス側の観客としては、厳しく、張り詰めた空気を作り出したいものです。
永木と遠藤を放出して苦しい湘南には上述のように、藤田祥史、端戸仁、奈良輪雄太さらには長谷川アーリアまでもが途中加入しました。ちょっと守備がアレなんですよね。もし奈良輪がいまもマリノスにいたならば、ファビオと栗原勇蔵が不在の中で、小林祐三を真ん中にシフトして右サイドに奈良輪を使うという選択肢もあったでしょうか。
現実のマリノスの選択は、新井一耀。ナビスコでは試合経験がありますが、リーグは初出場で、中澤とコンビを組むのも初めて。中澤と栗原勇蔵がいるから成長のために、マリノスを選んだという新井にとってはまたとないチャンス到来です。
さらにマルティノスは肉離れで3週間の離脱。カイケは…練習を見る限り元気いっぱいですが、一旦スタメン落ちで、富樫敬真と遠藤渓太が帰ってきます。贔屓目も込みにして、結果を出しそうな気配はたっぷり。
両助っ人の加入で先発機会を失っていただけに、より結果にこだわる気持ちは強いはずで、このようにフラットに好機を与えるエリク監督の采配が巧みだと思います。
首位との勝ち点差は5。1stステージの優勝争いという点でも、年間でも浦和・川崎がリードする展開では、なんとか食らいつくしかありません。
富樫と遠藤、二人のゴールでスカッと快勝。そんな展開が理想です。
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