【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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俊輔語録から読み取る、本音

磐田戦、スコアは差がつき、解説は水沼貴史氏ということでかなりマリノスの情報は厚めでした。

なかでも水沼さんさすがと感じたのは、60分過ぎのマリノスのチャンス時の解説です。

守備から攻撃に転じた瞬間パスを出そうとしたカイケが動かなかったことを俊輔ははっきりと怒ったと言うのです。

さらに、俊輔ベンチ見てますね、交代させろって言ってるのでは?

もう既に3点リードがあり、もともとハードワークを売りにしているわけではない助っ人の心情は分からないではありません。実際にカイケはこの直後に交代しました。

俊輔によれば、1ゴールあげて少し満足していたようだと言いますが、カイケはもっともっとフィットしてもらわなければならない選手。あんなマルティノスの優しさいっぱいのごっつぁんゴールで満足されては困ります。

試合後に、「走らない味方選手」のことを問われた俊輔は、「あぁ、カイケ君ですね」と笑顔で皮肉。また遠藤渓太の話題に触れた時は、今日もチャンスを逃してしまったのだけど、その場でアドバイスすることが重要、と試合直後のピッチで長くマンツーマンで解説していたことを明かしていました。

またジェイが欠場だったことから、高さでより有利になると判断し、シンプルに味方の頭を狙ったボールを蹴ったこと、開始20秒のCKで磐田がショートコーナーを選択したことを見て、俊輔もやろうと思ったことなどを、端的に明かしてくれます。

これも、水沼さんの振り方がいいんですよね。フツーのアナウンサーがよく言うのは「先制の場面、いいキックでした。振り返ってください」って丸投げするパターン。これだと余程、選手の側が言いたくない限りはわざわざショートコーナーのくだりは出てこないですよね? だからショートだったのはなんで?って聞くことが大事です。

ジェイがいたらまた違った蹴り方と話しており、いったいどれだけの引き出しがあるというのでしょうかね。

こうしてこだわりのあるキックの話の一方で、スプリント回数の話になると、全く回数は意に介していないことが分かります。そりゃ、その回数が多くても、少なくても勝ち負けとは別の話ですから当たり前です。むしろトップスピードが足りないからスプリント回数に、計上されないんだと笑顔で弁明していました。

今の俊輔にはスピードがない。まあ、元からスピードを売りにしたことなんかない。だからスピードのある選手を周りに配したら、彼のパス能力がより生きた。以上。というように、だから何なの?という感じが印象的でした。若手に「(途中交代なんかしてないで)もっと走れよ、お前ら笑」と言うくらいですからね。

で、結局、走行距離そのものは最終ラインに顔を出したり、攻め上がったりでチーム唯一の12km台。頭が上がりません。

遠藤やカイケに求める、もっと求める姿から浮かび上がることは、やはりリーグタイトルへの渇望。これに尽きると思います。

選手層という点では、まだ上位チームとの差は否めないかもしれません。ですが、今いる戦力をなんとか底上げして、もう一度、戴冠に挑む。だからカイケも遠藤も、もちろんその他の選手もこのままではまだまだ、まだまだ!と言い続ける。自らは結果を出して、引っ張り続ける。

これが今の俊輔のモチベーションではないでしょうか。そう考えると、去年のリハビリに明け暮れていた頃より格段に楽しそうに見えませんか。

モンバエルツ体制においても、確固たる柱として君臨し、ある程度監督から任され、そして強者に挑み育ててもらったクラブにタイトルを。

永遠のサッカー小僧が一番燃えるやつなんですよね。

大勝した事実以上に、俊輔を中心に全然満足してなさそうなこと、もしくは満足しないように引き締めていることが、さらなる成長を予感させます!

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