【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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因縁対決なら、嫌いになれたら、もっと楽でした

古巣対決、因縁試合、恩返し。どれも言葉としては、大げさでもウソでもないです。

プロレス的アングルというやつで、必死に外野は煽る。なぜ煽るかって、今目の前の勝負に付加価値を付けたいから。

興業として盛り上げるため、◯◯ダービーなどと隣県ですら連発してしまうのはそのためです。そもそもナショナルダービーなんて、昔は日産と読売だったかも知れないけれど簡単に移ろっていいのかと。ああ便利な言葉。

今のマリノスにとって心情的に絶対勝ちたい相手。それが2016年のガンバ大阪です。しかも、吹田で戦うガンバには何があっても勝ちたい。

それをアングルをとらえると、下記の藤本淳吾の発言にはある意図がはっきり見え、腹を立てることこそ新聞の思うツボです。

(以下、日刊スポーツより)

藤本にとって4月2日の横浜戦(ホーム)は、初の古巣戦。「みんなとやれるのは楽しみ」と心を弾ませた。

特長を知る相手だからこそ、絶対に負けられない。相手DF中沢に対しては「穴(弱点)らしい穴はない」と敬意を払いつつ「結構(ボールに)食いついてくるので」と明かした。(引用ここまで)

これ、求められているのが因縁だと分かっていて話してます。スタメンで出なそうな淳吾が何をエラそうに、と感じさせますがそれこそが作戦。

藤本淳吾の退団の仕方はとくに印象悪くありませんでしたが、だからこそこうして後付けで、因縁を煽ってるわけです。

そういう意味で、もしアデが、アデミウソン・ブラガが、下記のように発言したら、もっと因縁は深まるでしょう。

「オーサカはとても気に入っている。町もスタジアムもサポーターも今までで最高。また世界につながるACLに出るのは、今年も日本で過ごすなら自分の中で必須の大会だと思っていた。前より上手くなっているし、レベルも高い。ビッグクラブに来られて幸せだ」

なんて、横浜への皮肉たっぷりだったら。図星だけど腹立つはずです。憎めるはずです。

でもアデはそんなことは言わない。だから話が、感情がややこしくなっています。

今はもう再びマリノスでプレーしたいなんて思っていないはずだけど、あの日産スタジアムの最終戦での去り際。号泣。俺たちもまた涙しました。

彼がガンバに行ったのはご縁だったとしか言いようがなく、ガンバのしたたかさに恨み言はあっても、もはや飲み込むしかない思い出です。彼が出した「また、日本に戻れるならまたマリノスでと思っていたが、自分の力ではどうしようもなかった」という異例の「しがらみ」コメントも我々は恨みづらくなったわけです。やり場のない怒りは補強を怠った強化部に向かったわけですが、それはまた別の話。

ただし要するに、淳吾とは違って、敵に回すにはアデはいいヤツ過ぎます。翼くんで例えると、黄金コンビを組んでいた岬くんが転校してしまい、ライバル校のエースとして立ちはだかるみたいな感じ? いや、スミマセン。全く伝わらないですね。

今週末、私たちは11月23日、最終戦での涙の別れ以来の再会を果たします。あの時とはっきり異なるアデミウソンと私たちの関係。

試合前に、拍手を送るのは今のチームのことを思えば違う。でもブーイングなんてする理由はないし、到底私には出来ません。

こうでありたい、という願いあるとするなら、噂の新スタジアムで、ガンバを叩きのめして、そして試合後に馬鹿だな、なんでそっち行っちまったんだよ。ってひと声。

本来なら盛り上がるなら、プロレスでもいいんだけど、今回は安っぽい「因縁の古巣対決」では括れない、括ってほしくもない複雑な感情。

やはりサポーターにとってもちょっと特別な試合になります。だからこそガンバには余計に絶対勝ちたい。

で、ちょっと鬱積した感情を吹田で洗い流したいと思っています。甘っちょろいのかな…。

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