【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

またクラブのあり方が変わることは確実

慌ただしい金曜でした。

ナビスコ杯の試合がない節ということで、トップチームは土日とオフ。シーズン最中には珍しい束の間の休息となります。

そこにやってきた、キュラソー島からの使者、マルティノス。背番号20、陸上短距離選手のような風貌とスピード。

誰もが不思議に思ったのは、なぜルーマニアリーグからの補強なのか。そして、なぜ成し遂げられたのか。

そのシンプルな理由が明らかになる二つ目のニュースが、「スポーティングダイレクター」にアイザック・ドル氏が就任したということ。名古屋の育成年代を指導したこともある、日本との馴染みのある人物です。

この方のコネクションにより、名刺代わりとばかりにマルティノスの獲得を短時間で決めてみせたということでしょう。移籍金は6万ユーロとの報道、わずか750万円でスピードスターを獲得したことになります。

そして慌ただしさの極め付けは、下條佳明統括本部長の退任。毀誉褒貶の激しいというよりも、サポーターの間では長年彼の手腕を疑問視する声がおさまりませんでした。

確かに、

小野裕二の移籍後、補強を怠り、俊輔ーマルキーニョスに依存したままでリーグタイトルを逃し、

ACL出場の年(2014年)に前田遼一を取り損ね、

伊藤翔藤田祥史では結果が出ないと見るやラフィーニャを獲得するも登録ミスで天皇杯に出られず(しかもその北九州戦で敗戦、カップ戦ユニフォームは敗退後にサポに発送された)

シティグループの恩恵でアデミウソンを獲得するも、レンタル延長に失敗するどころかまんまとG大阪にさらわれ、

・どう考えても1年間稼働するとは思えないケガ体質のラフィーニャをFWの軸に据え「20点とる」と豪語、言うにこと欠いて「やっちゃえ、マリノス」と発言。

アデミウソンの代わりも獲得できず、衆目の予想通り、ラフィーニャが離脱しても何も起こらない日々。

という、下條氏を弁護することの方が難しい状況。

私の印象は、と前置きして言えば、古き良き日産自動車のサッカークラブのひと。

悪いひとではないはずですが、リーグで優勝争いをするようなクラブの強化責任者としてはプロフェッショナルではないと感じていました。

大抵はどこのクラブにも、実業団リーグとプロリーグの狭間にいる人物がいるようです。監督・選手や、施設がプロに相応しくても、よりクラブの中枢にいるフロントサイドが旧態依然としているケース。

でもそれがひどいケースになると社内政治によって監督のクビを切ったり、チームを取り返しのつかない状況にまで追い込む例も多数あると考えれば、強化がままならないくらいの状況は可愛いものかもしれません。

上述の俊輔復帰からが、低迷期を脱した昨今のマリノスだったとすると、それを主導してきた嘉悦社長と下條本部長が揃って退任したことは、クラブがより進化する可能性がありますが、一つの時代が終わるのは間違いありません。

とくに松田直樹を始めとする功労選手の退団にまつわる「ゴタゴタ」からクラブが財産としたことは少なくないはずです。選手フレンドリーで、地域とサポーターと、クラブ職員にフレンドリーなクラブであることも大事な一要素のはずです。

これからも愛されるクラブであってほしい。でもって、できれば強いクラブであれば。

足が速くて、強い外国人頼みのク◯サッカーでも大いに結構。

古豪と呼ばれることに何の価値もない。

変わらないでいるためには、変わり続けなければならない。

年度も変わる新しい4月は、強豪との対戦が続き、カイケ、マルティノスを取り込んでの新生マリノスの力が試されます。

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