これほど合流前に期待された選手を私は思いつきません。
去年のアデミウソンを超える「カイケフィーバー」が、もう横浜では始まっています。
アデの補強が大成功だったという前例、アデの時は開幕戦直前の決定だったのに対してシーズンインしてしまっているという時期、アデが前評判と異なりストライカー気質でなかったのに対して映像がストライカー丸出しだという事実。
さらに言えば、そのアデを手放さなければならなかった痛恨、青天の霹靂のようなラフィーニャの大怪我。シティグループを通じてしか、ろくに海外とのパイプをもたないマリノスが思い切って完全移籍で獲得した英断。
そして、なんとか週末に初勝利をおさめることができたものの、攻撃面での拭い去り難い閉塞感が相も変わらず漂っていること。
もう他にも書ききれないほど、いろんなことがあわさって、カイケ銘柄は連日、ストップ高。
日本で実戦どころか、練習すらしてないうちから、もうまるで3年連続得点王のような期待が寄せられています。
不安材料もいくらだってあります。
日本は初めて。生まれたばかりの子供を置いてホームシックの懸念。怪我の回復途上。周囲との連携。日本の審判との相性。戦術理解や守備貢献の出来が未知数。
にもかかわらず、マリサポは夢を見る。
もう期待の新外国人というレベルではなく、天地をひっくり返すほどの活躍が約束された助っ人が。息を吸うようにいとも簡単にゴールを奪う、正真正銘のゴールハンターが。
今週末、鳥栖戦でのデビューもあり得ると、番記者は書いています。
仮に間に合うとなった時のフォーメーションはどうなるのでしょう。
____カイケ___
齋藤___俊輔___遠藤
___中町__喜田
下平_ファ__中澤_小林
_____飯倉______
仮に先の新潟戦をなぞらえると、富樫敬真の位置にカイケが入るパターンが真っ先に考えられます。
出場までの障壁は、本人のコンディションもさることながら、移籍に必要な書類がブラジルからきちんと届いて登録手続きが完了するかということ。2年前の天皇杯では新加入のラフィーニャの登録漏れが発覚し、試合前日になって出場できないという失態があったこともあります。この手続きが完了しないと、今週末の出場は不可能。フロントには抜け目なく、遺漏なく完了してほしいところです。
そして昨日発表された背番号は、
期待をさらにあおるかのように「9」。今季絶望のラフィーニャを登録抹消したことに伴い、エースナンバーを未知数の助っ人に渡しましたが、さあどう出るか?
マリノスの公式Twitterではカイケの談話が載っていました。
「シュンスケナカムラは偉大な選手。僕もサッカーゲームのウイニングイレブンでは彼を使っていたよ」とコメント。
アデミウソンも、加入前から俊輔を知っていました。俊輔の知名度、恐るべしですね。たまたまゲームで知ったのではなく、当時ヨーロッパでプレーしていた俊輔の映像を目にする機会があり、やがてゲームの中で馴染んだという順番ではないでしょうか。
今週末のデビュー、それはすなわち俊輔との競演。裏抜けを促すタイミングがカチッと合えば、いきなりのゴールもあると思います。
気になるのは登録手続きと、週末の雨予報…ですかね。
まずは練習の合流が待たれます。
地球の裏側で、まさかこれほどまでに切望されていたとは本人は思いもつかないでしょう。ぜひコンディションを整え、来るデビューに備えてほしいです。
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