【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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今季初勝利。課題山積だが、希望は確かに見えた〜1st・第3節 新潟戦

富樫敬真は飛ばしていた。持てる限りの力を最初から出していた。前半だけで足がつってしまうほどに。だから、あの先制ゴールが生まれたのかもしれません。

下平匠が左サイドラインからグラウンダーで通したボール。寄せてきた新潟のセンターバックにケイマンは身体をぶつけます。相手が一瞬離れた隙にターンして、置き去りに。

何度も何度も練習で繰り返してきた得意の形に持ち込んだのです。

そして右隅を狙い澄ました一撃。ポストを叩いてネット方向に転がるところまでイメージ通りだったかもしれません。先発起用に応える先制ゴールは、強化指定選手時代の昨年9月、FC東京戦以来となるリーグ通算2ゴール目。つまりプロ選手としての初ゴールです。

こういう試合で得点できるあたり、この男のポテンシャル、勝負強さを感じます。

ただ飛ばしていたにもかかわらず、守備時の貢献は恐ろしく低かったと言えます。新潟がボールを持った時の俊輔のポジションがいつになく高いことが気になっていました。

これはきっと俊輔がいつものポジションにいたのでは、ケイマンがコースを限定できなくてボランチ及び最終ラインに物凄い負担がかかるからなのですね。それもあって、俊輔は12キロを超える走行距離となりました。

俊輔のキックは安定していて、超ロングフリーキックも見応えがありました。あれはGKの守田に試合勘がないことと、今季のボールがとにかく「ブレてキーパー泣かせ」(俊輔)だから打ってみたのでしょう。守田はよく弾きました。

ケイマンが得点という分かりやすい結果を出した一方で、18歳の遠藤渓太は1対1を決めきれませんでした。テレビ解説、現地で見た人、テレビで見ていた人(私)、評価は様々なようです。

「次のチャンスはありそう」というのが私の意見です。新潟SBのコルテースには確かに苦戦しましたが、あの対人能力の高い元ブラジル代表クラスが、他に何人いるでしょう。

そのことより、果敢だったその試合を大いに評価したいと思います。少なくとも可能性は感じさせたし、怯むとか、臆するということは一切なかった。爽やかに張り切っていた。「学くんがいなかったから死に物狂いでアピールした一週間だった。次は(慣れ親しんだ)三ツ沢。チャンスをもらえたら頑張ります」 エリク・モンバエルツ監督の狙い通りだったかもしれませんね。

その齋藤学の張り切りぶりも見事でした。これはもう「代表合宿効果」でしょう!

ラファエルの退場の上、新潟が専守防衛にならなかったため、学の縦横無尽さが際立ちました。まるでアデミウソンが戻ってきたかのように一人で運び一人で仕掛ける。

そして開幕からあと一歩の惜しいシュートばかりだった学が、最後は仲川輝人が押し込んだようにも見えた泥臭い押し込みで決勝点。苦しみながらも最後に決勝点を奪えたのは、横浜の地力の証明であり、得点力の低さとも言えますよね。

ただし、去年は崩せなかった「10人の新潟」のゴールをこじ開け、9年間勝てなかったビッグスワンを攻略し、ルーキーが存在感を示したこと。

さらには待望のストライカーが加入前になんとか勝ち切ったこの事実。きっと価値は小さくはありません。

大宮と鹿島が敗れて、全勝なし。今年も金太郎飴のように言います。

「やっぱり大混戦」

早々に監督を交代させたチームも出るなど、風雲急を告げるJ1。

スピード(笑)のマリノスの、開幕ですよ! ここから巻き返しですよ!

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