苦しみながら、相手の決定逸機に助けられながら、日本代表が緒戦をものにしました。
前半5分に先制した後は北朝鮮の強烈なフィジカルと、とにかくシュートを放つ積極的な攻撃に押される時間が長くありました。
日本は最後まで運動量を落とさずによく頑張りましたが、マネジメントという意味では稚拙に感じました。
北朝鮮の早いテンポでの奪い合い、攻め合いに「お付き合い」し過ぎなのです。
中島翔哉には合わせない意識があることが見てとれましたし、ボールキープのスキルもありました。が、全体的にはバタバタさせているのです。
相手ペース任せでは、ちょっと先が思いやられます。誰か、フィールド内にチームを落ち着かせることのできる存在はいないのでしょうか。
実は、この落ち着きが、今のマリノスでも必要とされています。
練習環境がガラリと変わり、最高のクラブハウスも失いました。これからの調整はどうなるのか。そして戦い方は。例年になく選手の放出が多い(レンタルを含め)今。しかもアデミウソンの代わりはまだ噂が表に出てきません。不安に思う人だっているかもしれません。
そんな中、少し前に新聞で紹介された俊輔のコメントに見たのは、今季も変わらぬ率いる気概とともに、落ち着きを与える配慮ではなかったでしょうか。
[俊輔20年目始動 シーズン10点超えだ](http://www.nikkansports.com/m/soccer/news/1591016_m.html)
小机を練習拠点としてスタートした2016年が本格的に始動しました。
もう俊輔も20年目ですか。海外にいたのが7年ですが、今季で復帰して7季目に入ります。
まだまだ俊輔のプレーを見ていたいものです。その中で、3年ぶりのキャリアハイに並ぶシーズン二桁ゴール宣言。
言いたいのはそのゴール数による貢献ではありません。
「大丈夫。芝生とボールとスパイクがあれば」
チームメイトやスタッフに向けられた、今できることをしっかりやろうというメッセージに、なんとなく思えます。新聞を通じても、大丈夫、大丈夫という意思を示したかったのではないでしょうか。
プレーでも、このように存在感においても俊輔は、落ち着きと安心を与えてくれるわけです。
このような円熟味を、若い五輪代表の誰かに求めるのは難しいことかもしれません。
幸先よく勝ち点3をあげた日本代表ですが、正念場はまだ先。後半には負けたら終わりの極限決勝トーナメントが待っているのですから。3位決定戦に回らないで、すんなり出場を決めたいところです。
開幕戦はホームで仙台、次が福岡、新潟とアウェイ連戦というところまで日程が発表されました。
開幕まで6週間。練習の舞台を整えながら、最後にやってくるであろう補強のピースを待ちます。
どうかいい準備ができることを願って。アウェイ旅行の計画でも始めますか。
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[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)
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