もしも彼らが選んだのなら、日本テレビによる世紀の愚策と呼ばせていただきます。
元日恒例の「ウルトラマンDASH」で、走っているバスの窓にフリーキックを放り込むなど数々の奇跡を見せてきた中村俊輔。
最早やり尽くしたのか、俊輔がオファーを断ったのか、真相は分かりません。
ただ結果は、来年の元日は遠藤保仁。うーん。正月の楽しみを奪わないでよ…。
当たり前のように元日に、俊輔の初蹴りを見られる幸せ。失ってみるといかに儚い、特別なものだったかを思い知る次第です。
元日の天皇杯決勝の舞台は、浦和対G大阪。特筆すべきはガンバです。遠藤が俊輔の代わりを務める話はもういいとして、なんとこれで6大会連続でタイトルが懸かった戦いに挑んでいます。
昨シーズンは3冠を達成し、今年こそナビスコは鹿島に、リーグは広島に王座を奪われてはいるものの、いずれも決勝の舞台に駒を進めているのはガンバ。さらに、クラブW杯で力を使い果たした広島に雪辱して、天皇杯決勝にも進出を決めました。
常勝としか言いようがありません。4年でリーグ制覇3回の広島と、6大会連続「決勝」進出のG大阪。ここ数年、混戦と言われたJリーグですが、彼らとそれ以下のチームとの間には随分と差が開いてしまったように感じます。
来季、ここに割って入らなければ、タイトル争いを語る資格はありません。
無冠続きの浦和とて、リーグ、天皇杯とあと一歩のところまで挑んでいるわけで、結果的にタイトルを獲れていないとしても、それを笑うことなどできません。少なくとも、その他の多くのチームよりは、惜しい。
2016年、どのような年になるでしょうか。横浜F・マリノスにとっては大事な1年です。
エリク・モンバエルツ体制で結果が問われる2年めですが、これが最終年となる可能性もあります。柏の吉田監督は1年でトップチームを去り、FC東京の再建を託されたはずのフィッカデンティ監督も退団が決まりました。チームのスパンが短くなる傾向にあります。
大きなイベントと言えば、リオ五輪による中断期間。
とりあえず1stステージは平日開催が挟まることはなく、去年同様に監督がナビスコを割り切って戦うとしたら、テンポよく戦うことができます。
ただし、2015年シーズンとすでに細かなレギュレーションが変わる点も明らかになっています。具体的には、ステージ王者よりも年間2位、3位のほうが優先されます。しかも90分で決着が付かなかった場合には、上の順位のチームが勝ち上がることが決まりました。
つまりステージ王者はほぼオマケと言っても過言ではなく、2ステージ制と言いながらもプライオリティとしては年間順位にこだわることのほうが遥かに上。結局は長い戦いになるということです。
ACLには出られないけれど、年間王者になれば、クラブW杯に出られます。広島のように未知なる戦いに挑むことができます。
目指すのは、そこ。
ただし、強豪との違いの一つが、選手層ではないでしょうか。頭数ではなく、戦える選手がどれほどいるのか。あるいは育つのか、外部から加わってもらうのか。
その中で、金井貢史と前田直輝の加入が決まりました。伸びしろもまだ大きい超期待の新戦力です。
そして取り沙汰されるアデミウソンの去就。まだはっきりとは何も決まっていませんが、もしも現地の新聞で言われるようにレンタルの延長があるのなら。これはマリノスにとっては予想外の追い風となります。
後は、ラフィーニャ的ポジションがどうなるか。矢島と端戸が抜けて、明らかに少ないのですが、まだ見ぬ外国人選手の補強はあるのか。クリスティアーノはさっとガンバに取られてしまうのか…。
年を越してもまだ編成の話題は続きそうですね。
あと2週間で日程発表。そして新体制発表。あっという間です。
冬来りなば、春遠からじ。
いい春を迎えましょう。
よい、お年をお迎えください。
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今年も一年、お世話になりました。たくさんの方にご愛読いただいたことを、心から感謝申し上げます。来年も私なりにJリーグ愛、マリノス愛、俊輔愛を発信していく所存です。
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