【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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もう一息のスコアレス。アデ頼みのサッカーはリセットされるのか (松本戦 総括)

確かにモチベーションは弱かったかもしれない。思う以上に松本は繋いできたかもしれない。そして予想以上のデキだったことは認めなくてはなりません。

けれども、降格が決まったチームを相手に、今季最多の44,226人の前でスコアレスドローは、やったらイカンですね。これで年間を通じて、降格3チームを相手に最大18取れる勝ち点で、実際に奪ったのは8です。これではイカン。一言で言えば勝たなくてはならない相手に勝てなかった。来年はアデミウソンがいないのに。本当に大丈夫?という試合だったです。この事実を楽観的に捉えることなんてできません。

アデミウソン齋藤学がキーパーにぶつけてしまったシュート。あるいはコーナーキック時の伊藤翔

ヘディングなどと、決定機は6くらいはあったでしょう。

前半こそ松本の出足に押され、サイドを破られる事態も多発。ここで失点しなかったのはラッキーな側面が強く、むしろ捨て身プランで得点を奪えなかった松本の方がこの後、手詰まりを起こすのは自明でした。

後半は一方的な展開になりながらも、それでも仕留められない今のマリノス。なんだか今季の締め括りに相応しい展開に持ち込んでしまう。

俊輔の「蹴れば決定機」だったセットプレーも、11月はだいぶ低調。今日のフリーキックはすべて壁に当ててしまいましたね。

まさか、まさかの鹿島、天皇杯神戸、そして松本戦と、3試合連続の無得点に終わってしまいます。そんな試合に集まった4万人を超す観衆が湧いたのは、試合終了後でした。

2階席を解放させたことが天晴れ。6千人とも言われるサポを動員した松本サイドでは、反町続投を祝う反町コールで、盛り上がり。

マリノスの嘉悦朗社長の挨拶では、今季の良かった試合を丁寧に振り返るとともに、今季もタイトルに絡めなかったことを「お詫び」。「長い間ありがとうございました」と退任を想起させるスピーチに一瞬どよめきが起こります。

もちろん場内一周でサインボールがわんさか投げ込まれるときが一番の大声援。

スタンドに手を振る選手たち。アデミウソン天野貴史が一際寂しそうに見えたのは、私の先入観という色眼鏡のせいであってほしい。

全選手がロッカールームへと姿を消した後に、再びアデミウソンコール。ミーティングか、シャワーを浴びたのか、待つこと15分ほどして、主役は自身のコールに合わせ、一緒に手拍子をして、そのまま

ひっそりと帰っていきました。

公式発表はされていませんが、レンタル元であるサンパウロへの復帰は確実な状況。来月に行われる、マリノスタウンお別れ会では、また会えるのでしょうか。早々にブラジルに帰国してもなんら不思議ではありません。

アデクラスのタレントが来年もマリノスに加わるところを今はイメージができないだけに、アデが溶け込み、アデと構築したチームがリセットされるのはあまりにしのびないことです。

さて上位に目を移しましょう。広島、浦和、G大阪。戴冠は3チームに絞られ、彼らだけがもう何試合か、至上のタイトル争いに身を置くことができます。トップの広島とは19の勝ち点差が、3位とも結局は8も離されてしまいました。

差を埋められるのか。追いつくことができるのか。補強と成長、それにモンバエルツ体制2年目の成熟に期待しましょう。

我慢の方が多かった2015年。王者を決める戦いに挑むことなくマリノスの戦いは終わりました。アデの顔を見てたら、やはり笑って送り出したかったな…。

来季こそ、来季こそ、俊輔とともに。

栄光のシャーレを、その頭上に。

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