7月末、2ndステージの中では今のところ唯一、清水に勝ち点3を献上し、おいおい大榎より先に辞めさせられる人がいるんじゃないか、などとささやかれた時期。あれは真夏の夜の悪夢。
怪我でもないのにスタメンを外れていた中村俊輔が、トップ下に復帰したのにブレーキがかかり、いよいよ2ndステージは17位。こんにちは降格圏。
灰色に曇り、あの日終わったはずの今季だったのに、気づけば堂々の優勝争いに名乗りです。戦いぶりも堂々とし、自信がみなぎる選手たち。今やまるで別のチームになった、と言って良いでしょう。
「得失点の関係から実質、広島と鹿島に絞られた」と人は言うでしょうが、それは可能性の話であって、ゼロパーセントと0.1%の間には無限の開きがあるわけです。
17位に沈んでいたマリノスはついに勝てば自力で2位まで、来ました。年間勝ち点3位の可能性もあります。今季の2ステージ制の恩恵で最後まで戦えているのは、G大阪、鹿島、FC東京とマリノスですね。
上位4強直接対決、甘美な響きとは裏腹に、チャレンジャーの我らには厳しい条件が並びます。
まずは当然ながら、我が軍の勝利が絶対条件。得点も、多ければ多いほど。
その上で広島対G大阪の結果待ちです。G大阪が勝ったら、ステージ優勝の可能性が少しだけ残るが、年間3位は消滅。広島が勝てば、広島のステージ優勝が決まるが柏がF東を引き分け以下に抑えてくれれば、年間3位の可能性がわずかに残ります。
しかし、広島対G大阪が引き分けに終わったら、どちらも終わり。終戦です。誠に他力本願。されど、勝たねば、何も起こらない。
このようなゾクゾクする楽しみを味わえることに、感謝しかありませんね。10月の月間最優秀選手に選ばれた、中村俊輔の好調はまだ続くのでしょうか。7月の清水戦を思うほどに、今の俊輔の輝きが持つ意味を考えないわけにはいきません。
逆境は成長のチャンス。俊輔の好きな言葉の一つです。
そしてアデミウソンと、戦えるリーグ戦はもう2試合だけ、かもしれない。この人がいなければあり得なかった快進撃を最後まで見届けたい。
ナビスコ優勝や代表復帰でなっているはずの、金崎とか、あんなに強かったでしたっけ。カイオのG大阪戦での突破、3点目のシュートなんてチートでしたしね。
相手が強かろうが、ホームでボロカスにやられたお返しを絶対にやり返さなければ。先方以上に、この数ヶ月に積み上げたものは大きいはずと信じて。
喜田の欠場は痛いに決まっています。でもそんなことを嘆いている場合でもない。アンドリューがんばれ、意地を見せろとかいっている場合でもない。
勝てば良い。俺たちの声に勝利で応えろ。
ではカシマで、お会いしましょう。
交通安全で。
<br>
皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。
[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)