【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

一撃と粘り強さ、強かなの完封勝利。最終章へ可能性をつないだ (川崎戦 総括)

決勝点の場面です。

川崎で最もゴールの匂いを感じさせていたエウシーニョがマリノスのクロスボールを腕で抱え込むようにハンドの反則。

これを俊輔が、見た目にはいとも簡単に放り込む。ボールは初めからファビオの頭に当たるこたがプログラムされていたような軌道です。

そのファビオの身体能力を生かしたヘディングと、呆然とそのボールを見送るしかできない川崎のGK西部の姿。一瞬間があって、やがてマリノス歓喜

守備の破綻というよりも、精度がそれを上回ったというべきでしょうか。

これが先制点にして、決勝点。

マリノスはこの後の50分間をカウンター頼みの守勢にまわりながら、守り切ります。

川崎からすれば、あのシュートが入っていたら。あそこでトラップが落ち着いていれば。というタラレバがいくつかあったでしょう。なんとなくではない、緊迫の1-0。

猛攻の前に立ちはだかる守備陣。体を張ったシュートブロック。ヘディングシュートを許す場合にも体を寄せてほんの少しだけ相手のバランスを崩す。これもまたサッカーの醍醐味ですね。

川崎の厚みのある攻撃を支持する人もいるでしょう。先制点を挙げてからのマリノスのエンターテインメント性が欠如していたことを揶揄する向きもあるでしょう。

サッカーが得点の多寡を競うスポーツである以上、自らが点を取ることと、相手に点を取らせないことは同じく重要です。したがって、バスケットボールじゃあるまいに、とにかく得点ありきという哲学はもろさも併せ持つのだと感じた試合です。

ただマリノスの好調の理由に、主導権を渡さない、というのがあります。この負け無しの期間、これほど主導権を渡してしまったのは、初めてでした。それくらい川崎の技術はやはり高い。

一般的には日曜に仙台と対戦して3得点したG大阪のように、スペースを消されてもなお、その狭いスペースで力を発揮できる技術を有し、結局ゴールをこじ開けてしまうのが強者。

マリノスが自ら守りを選択したのはラストもラストであり、残りの何十分かは「止む無く」だったとすると、結果が全てとは言うものの、やはり一歩間違えば危なかったですね。

大久保とアデミウソンの小競り合いで、少し後味が悪くなりましたが、高いレベルでせめぎ合っていた結果でした。比較的経験の浅い審判のためでしょうか、川崎側の抗議が激しくなりました。何度かリプレーを見返すと、喧嘩両成敗で2人にイエローというのは妥当なように思います。あのようにギリギリの場面が目に見えないところでもたくさんあったのでしょう。そのためか、試合を終えたとき、我々までもがクタクタでした。

広島とG大阪の勝利により、2ndステージの優勝も、年間3位も、一層厳しくなってしまいました。それは自分たちではどうしようもないこと。今最も調子が良いチームと言っても良いはずです。チャンピオンシップに届きさえすれば、そこから先は…という思いは確かにあります。

過去に失った勝ち点を思い出すと、本当にもったいない思いですが、僅かながら、一縷の可能性が残ったのも確かです。

次節は鹿島対マリノスG大阪対広島という上位4強による直接対決。今までと同様、一戦必勝。盛り上がっていきたいですね。

<br>

[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)

皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。