【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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逆境の勇蔵、瀬戸際の兵藤、再出発の優平

1点を追う場面、後半開始早々に1枚目の交代選手としてラフィーニャが投入されました。

そうだ、点を取らなくてはならない。守備のリスクを背負ってでもアデミウソンとの併用は、得点のチャンスが高まるはず。

交代するのは…4番? 栗原勇蔵が交代?この時間に怪我でもないのにセンターバックが交代するのは異例と言っていいでしょう。

最後に先発したのが、埼スタでの浦和戦なので、丸々3ヶ月ぶりの復帰ということになりましたが、厳しいものとなりました。

この交代もそうですが、失点の仕方も極めて印象が悪いものとなりました。前半5分、宇佐美に難なく右サイドの突破を許すと、中央で待っていたパトリックが豪快にニアをヘディングで撃ちぬきます。

ガンバの得意とする攻撃ですし、事実、エリク・モンバエルツ監督が練習の段階から口酸っぱく「この形で来るぞ、注意しろ!」と繰り返していたにもかかわらず。この時点でこの試合の勝ち点3は難しいミッションになってしまったことを考えると重大な失策だったと言えるでしょう。

試合前にこういうときに力を出せなかったらいる意味がないと語った意気込みからすると、立ち上がりの失点はもったいないものでした。ただ当然、これで何かが終わったわけでもないので、リスタートに強い気持ちで臨んでくれることを期待しましょう。

もう一人、反撃のキーマンになるはずの、兵藤慎剛。テレビ中継を見て、びっくりしたのが、「交代出場もありますが、今季は全20試合に出場しています」という実況でした。そうか、そうか。なんだかんだで、20試合全てに出ているのか。

率直に言って、今年の兵藤にはそこまで試合に出ている印象がありません。どんな場面でも、どんなポジションでもソツのない彼が今年は少し窮屈そうで、埋もれてしまう時間が少なくありません。アデミウソン、または中村俊輔のそばにいると、彼もまた輝くのですが。そんな兵藤に求めたいのは、エリア内への侵入ではないでしょうか。

今年はまだ開幕3節の鳥栖戦くらいでしか見られていませんが、ブロック崩しに苦労するマリノスにおいてブロックの中でボールが受けられる兵藤の仕事場はもっとあるように思います。したがって、従来よりもエリアに近い、ガンバ戦のようなポジションは兵藤にとっても望むところのはずです。

様々なポジションで試され、様々なタスクを求められるのは、確かに絶対的レギュラーでないからではありますが、兵藤の持つ器用さを監督が評価していることの証でもあります。ただし、そろそろ兵藤だからこの結果が出たという分かりやすい結果が欲しいところ。エリア内で勝負。

と、ここまでの記事にするつもりが、佐藤優平の新潟への期限付き移籍が発表されました。ベンチ外が続いていた中で、柳下監督が獲得を強く求めたと言われており、このままマリノスにいるのとどちらが出場機会が多いかは一目瞭然。

昨年の後半はレギュラー格としてプレーしたころは、ガムシャラなハードワークで勝負していました。試合が停滞しているとき、味方とスタジアムを鼓舞するかのような彼の労を厭わないチェイスが好きでした。しかしスピードやフィジカルが強いわけではなく、シュートもあまり…です。この点、2列目には攻撃面が、三門雄大喜田拓也ボランチを競うには守備が、今は不足しているのかもしれません。

順風満帆、などということは、ほぼなく、みんな何かの課題と向き合い、戦っています。

ただ彼らがそこから一皮むければ、より一層欠かせない戦力になります。

雌伏の時、ではなく、ここからが逆襲の時。

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