【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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勢いをセカンドステージに持続せよ(甲府戦 展望)

ナビスコ終戦とともに、ファーストステージもまもなく終わろうとしている。

なんとも光陰矢の如し。せわしなく、年間チャンピオンを決める上で分かりにくいこと、この上ない「2ステージ制」に改めて、反対を表明する。

とはいえ、浦和との勝ち点差はすでに10ある。1ステージ制を想定すれば残り20試合であり、まだまだ諦めるような数字ではないが、浦和のハイペースが脅威的なのも事実。セカンドステージでの優勝、または年間3位を見据えた戦いをすれば、仮に浦和が独走したとしても、一発勝負でなら一泡吹かせることができる。2ステージ制に反対、というのと、いかにこの制度を利用してチャンピオンに挑むかは別。

古今東西、チャンピオンになるために、絶対にやってはいけないことの一つに「下位への取りこぼし」がある。下位にいるチームにきちんと勝ち切れるチームでなければ、結局は王座には就けないということだ。

マリノスはすでに、現在16位の山形に勝ち星を献上してしまっている。今節相手の甲府は、3連勝とはいえ、長く降格圏に低迷していたチーム。言うまでもなく、確実に勝っておきたい相手だ。ここに取りこぼすようなら、上述の年間1位どころか、3位以内に入って上位に一泡というプランさえ怪しくなるというものだ。

ところが、中銀スタジアムでの試合は、リーグ戦に限ると過去1勝2分2敗と、彼我の戦力差を考えるとかなり悪い数字が出ている。甲府が勝ち点1を狙うサッカーをしてきたら、マリノスはどう崩すのか。まだマリノスが抱えている課題の一つが、甲府を圧倒できていない理由になっている。逆に言えば、それを克服できれば、守備力に自信をもつマリノスは下位に対して取りこぼしにくい体質を獲得することができる。

去年の中銀スタでの試合はひどかった。互いにアンチフットボール甲府は自分たちが弱者であるという錦の御旗の下に、先制点をあげた後は徹底的にゲームを殺すことを厭わない。平然と、涼しい顔で、ゲームを殺す。

その姿勢を他サポである私がとやかく言うつもりはない。

樋口靖洋の監督の任を解いて以降、3連勝。まだバレーは試運転、さらにケガをしてしまったので、その効果とも思えない。今のところ監督解任というカンフル注射で、チームの結束が高まっているようにみえることは劇薬は良い方に出た、と考えて良いだろう。

山形、仙台、新潟と、残留争いのライバルになると思われるチームを叩いての3連勝という結果はお見事だ。しかも3試合連続完封。こ、これは、またもや塩試合のにおいがプンプンする。マリノスがボールを保持した瞬間に、甲府の選手はエリア内に何人いるつもりだろう。スペースというスペースはすべて消されるのだ。その相手から、どう得点を奪うつもりか。

ラフィーニャアデミウソン齋藤学の個の力でゴリゴリ。

スペースがないのにも関わらず、間で受けちゃう兵藤慎剛の技。

それで崩して、なんとか生まれた隙に三門雄大喜田拓也の侵入。

理論上はそういうことだ。

いよいよ次節には俊輔や勇蔵が帰ってくる可能性も高い。

甲府も勢いを本物にしたいかもしれないが、マリノスは「もう少し上の目標」のためにも、セカンドステージ圧倒的に飛ばして行きたい。そのためにも、こんなところでモタモタしているわけにはいかないんだ。

勢いを持続せよ。いや、もっと高めよ。

進軍、進軍、一歩一歩である。

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