勝利が必要とナビスコ杯の前にも言われたが、意味が違う。この試合に負けても
、敗退が決まるわけではない。
それに誤解を恐れずに言えば、勝ったとしても、浦和との勝ち点差は大きすぎる。よほど大コケしてくれない限り、1stステージ優勝は難しい。
でも絶対に勝たなくてはならない。
ここまでマリノスは4連勝で、7勝4敗2分。勝ち点を奪った相手ではなく、落とした相手に目を向けると、
負け…A浦和、H広島、H川崎、A山形
分け…A瓦斯、H仙台
下位に強く、上位に弱い傾向が見て取れる。自分たちより上位チームで残された最後の対戦が、このG大阪戦である。上位チームにことごとく勝てないチームが優勝できるはずがない。
たとえ運良く3位以内に入ってチャンピオンシップに出場できたとしても、そこで当たるチームはレギュラーシーズンで勝ったことのない相手ばかりだったら、苦戦は必至。
上位チームからもきちっと勝てるチームであることを証明しなくてはならないのだ。
G大阪のパトリックや宇佐美の脅威は今更書くまでもない。ソウル戦のハイライトを見ても、チーム全体が好調の域にある。遠藤や岩下がケガをおしての強行出場だったそうだが、それを感じさせなかった。
付け入る隙があるとすれば、激戦を制して、ACL8強進出を決めた反動ではないか。米倉、岩下、藤春らは万全ではないと聞く。とすれば攻撃陣が形を作れる可能性はぐっと増す。
そして今野が出場停止で、代役はあの小椋祥平の公算が高い。対するマリノスは、中町公祐が負傷したために兵藤慎剛がそのままボランチに入るか、または三門雄大がトップ下から本職に戻って、兵藤を2列目に入れるプランが有力だ。
どうなっても、小椋と対峙する選手の役割は大きい。乗せると厄介な存在になるのは誰もがわかっていることだ。むしろおびき出して、小椋の積極性を逆手に取りたい。
一方の守備面ではファビオ対パトリックが最大の焦点か。川崎戦でも赤紙まがいのプレーで大久保の決定機を阻止したダーティー岩下に対して、「本物のセンターバックとはこうだよ」とファビオ、さらに中澤佑二に見せつけて欲しいと思っているのは私だけではないはずだ。
ラフィーニャと伊藤翔の投入はあるのか、それはいつか。ケガから復帰したこの2選手の使い所も注目ポイントだ。
この1試合にかけてきた選手たちが、ACL激闘疲れのG大阪を上回るところ、涼しい夜のゲームで運動量で圧倒するサッカーを期待する。
上位を追い詰めるのは、俺たちだ。
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