【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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ナビスコ杯、本当に最後まで戦い抜けたか(予選6節・川崎戦)

偶発的な得点しか期待できそうになかった。その偶発、エアポケットは70分に起きた。

兵藤慎剛の狙いすました、程よい高さのボールを川崎DFはクリアできず、ファーに抜ける。ボールが落ちてきたところにいたのはファビオだ。ゴール至近距離で、右足で押し込む。

同点、もし逆転に成功したなら、この時点では他会場の結果により、ほんの僅かだが来週に決勝トーナメント進出の望みをつなぐことができた。

偶発的な得点しか期待できない攻撃で、もう一度偶然を。それは無理な望みだったかもしれない。逆にコーナーキックから失点し、1-2で敗戦。これにてマリノスナビスコ杯は1試合を残して、敗退が決まった。

週末開催だった清水戦を除いて、リーグ戦のベンチもしくはベンチ外のメンバーが中心となって出場した。はっきりとリーグ戦優先の姿勢を打ち出し、それを徹底した末に結果が出なかった。仕方がないなどと言ってはいけないが、リーグとカップを「どちらも狙う」と堂々と言うことが、いかに困難かも思い知った気がする。

リーグ戦に出場する選手からすれば、ミッドウィークも週末に向けて集中を高められるし、過密日程の言い訳はできなくなった。気候がまだそれほど厳しくないが、疲れているなあ、走れていないなあと感じさせられることはない。それくらいモンバエルツ監督はまずコンディションを重視している。

堂々と両方を狙うにはそれなりの陣容が必要ということを再認識させられた戦いでもある。とは言え、矛盾するようだが「両方狙っていた」のだ。

つまり中島賢星綺羅星のごとく現れても良かったし、天野純がテクニックを存分に見せつけ、兵藤はレギュラー再奪取に向けて控え主体のチームを引っ張れば良かった。比嘉祐介熊谷アンドリューも意欲が光る、ギラギラとしたバスを一体何本見せたか。荒削りだとしても、チャレンジを本当にできただろうか。

昨日、もっともチャレンジし、特長、らしさを見せていた選手は残念ながら川崎の三好ではなかったか。「絶対に結果を出そう!」と各選手が思っていなかったはずはない。だが、足りなかったのだ。そうするだけの実力か、持続力か。

川崎が作ったブロックを崩すチャレンジも、意識の共有もすくなかった。したがって俺がやってやるという気持ちも伝わらなかった。それが残念だ。この出場メンバーで連携を高めていない、ほぼぶっつけの構成なのは分かっている。アデミウソンがいなければ、レギュラー格のチームでも同じような事態になるかもしれない。それも分かる。

でも、それだからできない、はエクスキューズにもならない。

兵藤や齋藤学が加わった最後に、ようやく少しペースをつかんだか。ということは、残念だがここが現在地。

でも這い上がればいいだけだ。ナビスコ杯は確かにあと1試合で終わるが、リーグ戦で、彼らのうちの何人かを必要とする時は先が長いだけに、きっと来る。

そのときに必要とされるように、這い上がるしかない。のし上がってくれ。

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