【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

3バックというか5バックですよね? 安定と冒険の狭間で(名古屋戦)

試合前のウォーミングアップに向かう選手たちがスタンドに顔を見せ、サイン入りのボールを投げ込む恒例の光景。

この日、最前列に陣取った私と、抱きかかえられた息子のもとに、若い青年がやって来た! ほぼ手渡しの距離で、ホーム通算50試合目くらいの息子はボールをもらって大興奮。

はて、こんな若いブラジル人らしき選手いたか。 2秒考えた後に、ヒゲのないアデミウソンだと気づく。なんかこっちのほうが凛々しいというか、年相応でかわいいというか。

ともかく、そのアデミウソンが10分に、相手のクリアミスを基点にショートカウンターとなった齋藤学のクロスをフリーで叩き込む。シーズン2点目、これが結果的にはそのまま決勝点となる。

日産スタジアムで名古屋を降したのは、2009年以来とか!

しかも完封勝利となると2002年以来。

柏で勝ったり、ホームで名古屋に勝ったり、埼スタで負けたり、今年は潮目が変わっているな。自身のゴールこそなかったが、学の存在感は大きい。トリッキーで、キープ力のないアデに比べ、学のプレーは明快で分かりやすい。今のマリノスには一番欠かせぬ存在ではないないか。

試合は2-0での快勝!というものの、たぶんに名古屋の不調と自滅が大きかった。前半のアディショナルタイムに、ケガの矢野貴章に変わってスタメンの田中輝希がアデを後ろから削って2枚目の警告。

正直に言うと、私は田中が1枚目をもらっていたことに気づいてなかったのだが、それにしても無鉄砲な、退場したいです!と言わんばかりのチャージだった。

連戦を同じメンバーで戦い続けた名古屋は、さすがに運動量が少ない。少なすぎるほどに少ない。一人退場し、手詰まりの状況で、ビルドアップも闘莉王任せでは何も状況は変わらない。

2点目は藤本淳吾が持ち上がって、果敢に上がってきた小林祐三にエリア内へスルーパス。楢崎と竹内が交錯して、ボールは中町公祐の足元へ。

「僕の技術が詰まったスーパーゴール」とヒーローインタビューで自らが振り返った、ただインステップで、交錯している選手に当てないようにゴールマウスにパスするだけのシュートは2点目。事実上、ゲームはこれでおしまい。

その後、警告をもらっていた中町をすぐに喜田拓也に変え、最後はベンチ入りしたばかりの端戸仁にチャンスを与える余裕も。

あの展開にありながら、3点目を奪えなかった失望は確かにある。無失点におさえるほうが優先、リスクを冒す意味などないという意見も分かるが…。

話の順番がアデミウソン、学からになってしまったが、なんといってもこの日の最大のトピックは、3バックもとい、5バックの機能にある。下平匠ーファビオー中澤佑二富澤清太郎ー小林、5名での最終ライン形成。

従来の4バックでいう中澤と小林の間に、常に富澤がいる安心感は予想以上に大きく、小林はトイメンの永井を抑える働きに集中できた。

サイドを封じるという名古屋の強みを消すための手当として、3バックにしてサイドのスペースを消すというのは定石だが、守るエリアや役割が明確になってよかったと選手も手応えを口にする。

ぶっつけ本番でシステムが良い方向に機能したのは、選手の守備能力の高さからだろうか? なぜもっと早くから準備、練習してこなかったのかは疑問が残るところだが。

ただしゼロゼロ、またはビハインドの展開で、相手がゴールを固めた展開ならどうするかに解は見当たらないままだ。下位相手なら、主導権を握れても、上位チームに苦しむ展開もあまり変わらないように思える。

「やるべきことは山積み」(小林)

「何かを変える必要があった、大きな一勝」(中澤)

どちらも真実。

次の新潟戦では戦い方を戻すだろうか。試行錯誤はまだまだ続くよ。

<br>

皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。

[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)