サッカーを習っているという小学校の中学年と接することはあまり多くない。
学生時代の仲間とバーベキューに興じていると、そこの息子、4年生がやおらサッカーボールを取り出して遊んでいる。
一緒にパス交換をしながら、誰が好きなんだい?武藤かい?宇佐美かい?と聞くと、中村俊輔とぽそり。
ほ、ほぅ。君、見どころあるね。
と、若い人に合わせた質問を悔やむ。
親が俊輔世代とはいえ、我が家のように英才教育を受けたわけではないのに、実に素晴らしい。
聞けば、横浜市青葉区在住。小学校では今月のマリノスのホームゲームの日程がお知らせされる。その中で、他に用事があることも多いが、なければ観戦を検討する。
今までにスタジアムに通った回数は数回。子供はとても楽しい、という。三ツ沢の経験はないそうだ。「次、行ける時はおじさんに連絡してくれ。並んでいい席を取っておくから」
「え?応援する席なんて行っていいの?ユニフォームも持ってないよ」
「大丈夫だ、貸してあげるから。これからもマリノスと俊輔を応援してくれよ キリッ」
その息子、喜ぶ。つられて、その母も喜ぶ。
で、父親だけは若干迷惑そう。たぶんサッカーにかかる遊興費を他のことに使いたいのだと思う。それは完全にその家次第だからねえ。
俊輔の代表時代、海外時代を知らないで、いきなりマリノスを見ても、選手紹介では一番目立つし、キャプテンマークを巻いて先頭で入場するし、常に中心の存在に映るのだろう。
その俊輔が、再び離脱したことを、多分彼はまだ知らない。
山形戦の前日練習で痛めた箇所は、肉離れだった。全治3週間の診断。
「2週間でグラウンドに戻る。40歳まで現役でやるためにもっと鍛えろと言われているのだと思う」と、本人のコメントだ。(スポニチより)
度重なる怪我、帰ってきたばかりなのにまたしんどいリハビリを余儀なくされる。それでもモチベーションに揺らぎはまったく見えない。
復帰の最短ルートは5/27、ナビスコ予選の川崎戦でベンチ入り、または5/30のガンバ戦というシナリオか。
どこまでも前向きな俊輔の言葉に救われるが、チームはますます窮地に。ただし、俊輔とラフィーニャを一度に融合しようとして、いろんなところに歪みが出ていたものが緩和されるのではないか。
そろそろラフィーニャが先発に定着するようになれば、フィットさせた状態で俊輔の再合流を待つことができる。それも、一筋縄ではないだろう。俊輔不在が前提の戦い方がさらに浸透するわけだから。
ファーストステージは、確かに短い。でもシーズンの総試合数は、なんら変わらない。34試合でトップを取ればいい。辛抱しながら、勝ち点を積んでいこう。俊輔の帰りを待とう。
<br>
皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。
[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)