【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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負ける時はこんなもの。でもモチベーションを切らせる理由は何もない(山形戦)

一番惜しかったのは、83分、ヴェールを脱ぎつつも、覆われたままの矢島卓郎が、粘り強く落としたボールを侵入してきた下平匠が蹴り込んだ瞬間だった。まさか、枠を外すとは。この瞬間には、マリノスの2連敗がほぼ決まった。

途中出場、藤本淳吾の76分のフリーキックもまた惜しかった。山形ゴールのサイドネットを揺らしたのは、ゴールマウスの外側からだった。

「惜しさ」で言うと、この二つ程ではないのだが、前半20分のマリノスのファーストシュートは中町公祐からの縦パスをエリア内で受けた伊藤翔が、反転と同時にシュートを放った。これも僅かに枠外。そう、とにかく枠外。このシュートがあと50センチ左で枠内に収まっていたのなら、先制点となっていた可能性は高い。

そして、前半にマリノスが1点を奪うことができたのなら、恐らくあのような不細工な試合にはならず、「イージーなゲームになっていたはず」(伊藤翔コメント)である。

山形が辛抱して、乾坤一擲のコーナーキック。体制を崩しながらも中澤佑二に競り勝った西河のヘディングは、理想的な高いコースを飛び、ゴールに吸い込まれた。それ以降、よりガチガチにゴール前を固める。

山形が勝つとしたらこのパターン、という展開にまんまとはまってしまったわけだ。

前線の選手に可能性は感じた。伊藤翔の動きは変わらずキレているし、齋藤学の縦パスは前節に続いて攻撃にリズムを作っている。アデミウソンは疲れが心配。

特に目立ったのはラフィーニャと、小林祐三だったが、30℃を超えるコンディションで、細かなボールタッチのミスが連発。エリク・モンバエルツ監督は連戦を考慮して、選手を入れ替えてきたがそれぞれの疲れは一つのピークに達しているように見える。

走行距離が長いとか、短いとか、特にこれからの季節は、あまり意味がない。というか、省力でゲームを支配できるならそのほうが強かでいい、とも言える。

多くの指摘があるように、相手がボールを保持した時にどこから奪うのかがチームとして共有できていない、ということも無駄走りが増えている要因になっている。

この日は前半30分の段階では、ラインの間伸びがはっきりと確認でき、その結果先制を許した後のセカンドボールの攻防で後手にまわった。

連戦が続く中では抜本的な対策をとる時間が取れないというのはよく言われること。ただし、できないことをできるようにするのでなく、できてたことを取り戻す作業に近いのだけど、ダメかねえ。

ファーストステージはもうダメだなどと言っているヒマはない。セカンドステージの優勝が保証されているなら分かるが、目指すは「セカンド優勝、もしくは年間3位以内」なのだから、気を落としてなどいられないのだ。

名古屋、新潟と相性的にも、今の勢いとしても微妙な相手が続く。

幸いなのは、日産スタジアムでの連戦ということ。下位チームの山形であっても今のクオリティなら負ける時はこんなものさ。

リスタート。

エリク体制4ヶ月で閉塞感を感じているのは外野だけでしょ、まだ。

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