【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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ピッチレベルから見上げて気づいた景色、聴こえた音

ピッチレベルから見上げてみて気づいた

キックオフ45分前、暗がりにいた列がようやく動き出す。

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仄暗い先は、日産スタジアムのピッチだ。2時15分、つまりキックオフの45分前、まもなく選手のウォーミングアップが始まるという時間だ。

年に数回、年間チケット購入者を対象に「試合前ウォーミングアップ見学会」が開催されている。それに当選したというわけだ。

下の写真で、ピッチレベルにいることは、伝わるだろうか。バクスタ側のピッチサイドへ誘導される。四方を観客席に囲まれるこの空間はあまりに異世界。こんなところでサッカーして緊張しないのだろうか。自分は一切プレーしないのに、無駄に緊張が始まってしまった。

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やがて選手たちが入ってきて、まずはいつもの通りゴール裏へご挨拶。その後、ピッチ中央に移動するわけだが、その時に思ったこと。

あれ…。と、遠い?

せっかく見学の機会を与えてもらいながら本当に申し訳ないのだが、それが率直な感想だ。

我々が立ち並んだのはピッチのすぐ隣には違いない。とはいえ陸上トラックの6〜7コースの上に立っていた。

途中には緩衝帯もあれば、1〜5コースには三角柱の広告ボードも設置されている。

三ツ沢のような専用スタジアムの前列と比べれば、まだまだ遠いというのが実態なのだ。

サブ組はバクスタ側に来て、スタメン組がボールを使った練習をする間、輪オニをするのが通例だ。この日は中村俊輔ラフィーニャ栗原勇蔵を含み、さらには富澤、藤本、比嘉豪華なレアメンバー?と思いきや、俊輔はずっとペナルティエリアラインでシュート練習を繰り返している。

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とほほ。遠い。お好きな方には、フォームですぐに奥にいる赤いビブが俊輔だと伝わるだろうけれども。いや、iPhoneのカメラ程度のズームで撮影できること自体、破格に近いのは分かっているのだけれど。

この日の観客数は20,388人と寂しいと言わざるを得ない人数だった。

それでも、またピッチから距離があっても、声援が大きいか小さいかは間違いなく選手の耳に届いている。

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ピッチレベルで初めて、選手一人一人のコールを聞いたが、例えば俊輔とラフィの帰還を祝う人一倍大きな拍手と歓声の大きさははっきりと分かったのである。

名前をコールされ、スタンドに手を挙げた比嘉さんはボール回し中に目を離してしまい、オニにさせられていたけれど、音圧というのは確かにある。

日産の大きな箱だからこそ、ゴール裏からの一方向だけでなく、バクスタからも、2階からも、音圧が増せばピッチには恐ろしいくらいの迫力が届くかもしれない。

遠い、遠いと文句を言っても仕方がない。この日は、久しぶりにバックスタンド1階、ゴールラインとほぼ平行位置のスタンドに家族でいた。雨の心配もあったから、屋根下ぎりぎりまで下がって着席。だから、ピッチまで遠いのは間違いない。

でも2点目のシーンに、すごく嬉しいことがあった。私の視界には、齋藤学が待望の初ゴールでネットを揺らした瞬間に、目の前で4歳の息子が、多くのマリノスサポーターと同様にバンザイをする姿があった。まなぶだ!まなぶがやったよ! おお、息子よ。背番号までちゃんと視認していたか!

ぶっちゃけた話、彼は、三ツ沢の時の方が試合に集中している時間は長い。ただ、4歳でも意志を持って観戦していれば日産でもゴールの歓喜は共有できる。(3点目はたぶん見逃していたのだけど f^_^;)

確かに日産のピッチは遠い。でもテレビで見て感じられることよりは、だいぶ近い。

テレビからは伝わってこない空気、テレビでは届けられないこちらの熱い思いと声。

そんな差があるのかよ?と思われる方は、一度スタジアムへどうぞ!

マリノスはゴールデンウイークに29日広島戦、6日の名古屋戦、10日の新潟戦と3試合を戦う。

普段通っていない方の観戦が増える時期なので、間違いなく親しみやすい雰囲気があるはず。できればオペラグラスがあるとよいですが、この機会に観戦してみませんか。

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