湘南ベルマーレは走る。誰もが走る。
トラッキングデータを見ると、実は意外にも?マリノスも走っている。走る両チームの対戦は、今までにないほど呑走行距離を記録するかもしれない。
黄色い(柏の)高山薫も厄介だったが、黄緑色になってもおそらく対峙する齋藤学を悩ませることだろう。マリノスの走る人と言えば、兵藤慎剛、三門雄大、喜田拓也あたり。突出して走行距離の少ないアデミウソンをカバーするほどに、走ってきた。
とは言え、サッカーの勝敗を、つまり得点数を競うにあたって、走行距離などほんのプロセスに過ぎない。
明日、ホーム通算600ゴールの節目を、ここまでノーゴールのアデミウソンがしれっと記録するかもしれない。たとえ走る距離が短くても、点を取ってくれさえすれば全然いいじゃない。
水曜の名古屋戦では俊輔とアデミウソンは入れ替わりだったから、今日は初めての共演となるだろうか。そんな組み合わせになったとたん、あれだけ決定機を決めきれなかったアデがいきなりゴールをあげたりして・・・。
俊輔とラフィーニャは、途中出場の予定で、名古屋戦で投入されたのは55分だったが、今日も似たような展開だろうか。仮にビハインドする展開になったとしてもラフィーニャが途中から入れるのは大きい。
まだまだ万全ではない俊輔とラフィーニャだが、ホーム日産でプレーすることで、また一歩輝きを取り戻せたらいい。
今日が新たなスタートなのだ。
スタートといえば、2013年の3月。リーグ開幕戦は、日産スタジアムで湘南戦だった。先制のフリーキックを決めたのは、もちろん中村俊輔。あの年の10ゴールのうち、1点目だった。あれから、チームは開幕6連勝。
それに何かを重ねても仕方ないのだが、横浜は飢えている。俊輔のゴールに。美しき、フリーキックに。
スタメンの顔ぶれは2年でだいぶ変わった。正確に言えば、開幕後のこの1ヶ月で変わった。ドゥトラ引退のため加入直後からレギュラーの下平匠はともかく三門雄大、アデミウソン、喜田拓也、伊藤翔らが今節もスタメンの予想だ。
その中心に再び、中村俊輔は返り咲けるのか。エリクの志向と一致しないとしても、「俊輔に合わせさせる」方向に舵を切らせればいい。ただそれには相応の説得力あるプレーが求められる。
あのころ、輝く俊輔を支えた富澤も中町も今はレギュラーにいないが、今日の後半は兵藤や齋藤学あるいはアデミウソンと2列目を構成する。
600点目はさっさと前半のうちに、アデミウソンに記録してもらうとして、601か602点目を俊輔で。しかもフリーキックで。それができるなら、走行距離なんて問題ではない。
何度でも言うけれど、今日がプロ19年目をむかえる中村俊輔のリーグ開幕戦だ。開幕戦が湘南、あの年と同じようにね。
その勇姿を、とくと見よ。
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