土曜夜、我が家。
埼玉スタジアムからの帰路で事故渋滞に巻き込まれ、疲労と敗戦の放心でハイライト番組を見ても頭に何も入ってこない。
選手コメントがようやくオフィシャルにアップされ、改めて敗戦を噛みしめている頃、妻がボソリと言った。
明日は10時から練習、か。
私と思いも同じだった。試合に勝っていたなら、その発想にはならなかっただろう。
俊輔に会いたい。この傷心を湘南戦まで引きずらないためには、俊輔のプレーを見るしかない。
翌朝、再び日産セレナを駆り、マリノスタウンに向かった。都内からだと、日産スタジアムよりも、三ツ沢よりも、みなとみらいは遠い。駐車場が少なくて高いから、気軽には行きづらい。
ランチの約束があるから、わずか1時間の見学でまた都内に戻らなくてはならないのだ。それでも、会いたかった。
スタンドは、まばらだった。ユースの試合があること、前夜の浦和遠征でお疲れのサポーターが多かったのかもしれない。
おかげで、練習メニューごとに席を替えて、いつも近くで選手達を見ることができた。選手達? 中村俊輔?どっちかな。
前日の試合にスタメン出場した選手は、恐らく室内で体をほぐしてから出てきた。外ではクールダウンのランニングのみ。齋藤学、下平匠、小林祐三、伊藤翔、ファビオが並んで走っていた。
一方でピッチの中では、2グループに分かれて、中央にも味方選手がいる輪オニが行われていた。俊輔の他にラフィーニャ、端戸仁も元気に参加している。他には、藤本淳吾、中町公祐、富澤清太郎、兵藤慎剛、矢島卓郎…。参加メンバーがやけに豪華だ。
前日、J-22の試合に出場した中島賢星はまだ移動中なのだろう、不在。仲川輝人と奈良輪雄太の姿が見当たらないのに加えて、佐藤優平が部分的に別メニュー。一人戻ると、一人離脱、という印象が拭えない。だが改めて思うが、一昨年のケガ人の少なさが異常だったのかもしれぬ。
コンビネーションパス、2対1のフィニッシュまで持ち込む練習、3分の2コートでのミニゲームまでを見た。
どのメニューにも共通しているのは、少ないタッチでシンプルに前に運ぶこと。テンポが遅かったり、無意味な横パスを出して怒られてしまう選手もいた。
ボールがよく動き、早いから、練習なのに見ていて本当に面白かった。メンバーの豪華なこともあるだろうが、エリク監督の練習が独特なのかもしれない。フランス語を解すると、細かな指示が分かってもっと楽しいんだろうけど。
シンプルにシュートまで持ち込んで褒められていたのは矢島。鋭い出足の守備が光っていたのは熊谷アンドリュー。
俊輔とラフィーニャが気になる方も多いはずだが、一言で言うなら順調。ただしまだボールが足につかない場面や、周りとの息が合わない場面も。 公式戦復帰前としては、まずまずと言っていいのだとは思うが。
雰囲気は、落ち着いた中にも明るさあり、という感じ。
天野貴史「アンド!アンド!」とパスを要求する声。
比嘉「ああっ、もうっ!やべえw!」と悔しがる声。
やはりこの二人がいると、圧倒的に明るい。
俊輔の突破を比嘉さんが阻止し、何か比嘉さんが声をかけたらしい。俊輔、笑いながら何か言い返している。
もうこの二人、イチャつき過ぎである。
でも総じて、雰囲気は落ち着いていた。リーグが2勝2敗2分と五分の成績なら、ナビスコ杯も1勝1敗と五分。
上昇気流に乗れるかどうか。今日、チームは名古屋に向けて出発するが、そこに俊輔とラフィーニャもいるのか。注目である。
頼むよ、俊輔!
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