【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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監督の柔軟な戦い方を支持する。ただちょっと運と実力が足りなかった〜第6節・浦和戦(埼玉) 1-2

兵藤慎剛を外して、伊藤翔を先発させたある意味不可解なスタメンは、浦和戦用の「機先を制し、逃げ切るための用兵」であった。

リードを奪っては、然るタイミングで兵藤や富澤清太郎を使って、安定感を高めるとともに浦和の焦りを誘う。恐らくはそんなプランがあったのではないだろうか。

したがって、主にはショートカウンターでチャンスを作り、辛抱強く戦う方法は、実際には長めのカウンターだったが伊藤のうまいゴールに結実をした。三門雄大のパスも見事なら、那須が違う方向を向いた隙に距離を取る伊藤の本能的賢さが光った。

ただし、そこからまだ60分。何かを修正するには早く、また2点目を取ろうとする意識と、背反する安全策とのギャップが選手間の距離にも微妙に影響した。

守勢に回った後、呆気なく同点、逆転ゴールを許してしまった。不運もあったし、少し集中力を欠いていたようにも思える。

もし1-0で前半をクローズできていたならば。仮定の話は意味がないが、後半も互いにもっとゴール前でのシーンが増えていただろう。

前半ATというのは時間帯としても悪すぎたのだ。後半、アデミウソンゴールライン上をスライディングしてきた阿部勇樹に当ててしまったシュート以外、ほぼ決定機を作ることができなかった。

その原因の一つは、もちろん浦和が引いて固めてしまったからだ。ただ引くだけではなく、攻撃を遅らせたり、ミスを誘ったりするプレスにまんまんとやられた感は強い。

焦る浦和は脆いのに、リードして落ち着いた彼らは強い。その点からも機先を制するモンバエルツ監督の采配は合っていたと思うのだが。

もう一つ、三門や小林祐三の守備による消耗が激しかったこと。もちろんアデミウソンの守備だ。それは戦前から指摘され続けてきたことで、ずっと危うかった。

同点に追いつかれてからは齋藤学と左右のサイドをチェンジしたが、下平匠とのコンビはさらに問題があった。

とまれ、これは賭けだった。上述のように前半を1-0で折り返していたならば、早い段階でアデミウソンをトップ下に変えて喜田をボランチに下げる、あるいはそもそもアデミウソンに兵藤を代えるなどの策を打っていた可能性は高い。

途中まで、賭けに勝つ可能性はあったのだ。あの時間帯を耐え、リードしたままマリノスに反転攻勢の機会は訪れたかもしれない。

作戦に殉じたといえばカッコよすぎるだろうか。自分たちの良さを出そうとしたり、過度に浦和に合わせようとしたチームは大抵痛い目を見ている。

アデミウソンに運と決定力があれば勝っていたかもしれない。リスクを承知で彼に賭けた割には、彼自身のパフォーマンスがイマイチだったといえよう。アデミウソンの「持ってなさ」は一層深刻だが、いい方向に向かっていると信じるしかない。

上位が遠のく、敗戦。

さらにここからは、ナビスコと大型連休が絡んだタイトな連戦が始まる。

いてもたってもいられなくなって、昨日はマリノスタウンに俊輔やラフィーニャを見てきた。雰囲気明るく、とくに俊輔はトレーニングの合間にも入念にストレッチをして、自分の体と対話をしているようだった。

まだボールが足につかない場面もありましたが、いよいよ名古屋戦に帯同か。

ここからです、ここから!

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