鳥栖のDFキムミンヒョクが、競り合った鹿島MF金崎夢生を倒し、さらに故意に彼の顔面を踏みつけるという暴力行為が起こった。4月3日、金曜日のリーグ戦のことだ。[動画](https://vine.co/v/OlOIBajeld6)
韓国代表にも選ばれたことのある23歳、187cmの屈強なセンターバックが、一体なぜ。
最初に断っておくが、鳥栖というチームを貶したり、韓国人はこれだからなどというつもりはこれっぽっちもない。無駄に選手間やチーム間の対立を煽ることほど、マイナスなものはない。
今回だって、金崎の家族、関係者、鹿島サポーターの怒りはいかばかりかと思う。仮にマリノスの選手があんなことをされたら、私も冷静ではいられない。でも問題は、そこではない。
実は柏対横浜FM戦で、試合終了間際に1点を追う柏のエドゥアルドが、リスタートを早くしようと、齋藤学からボールを取り上げるために押すシーンがあった。これで、エドゥアルドに警告が出される。この程度はよくある話だ。エドゥアルドは苛立っていたかもしれないし、無駄な警告をもらったことは間違いない。学の時間稼ぎも褒められたものではないかもしれないが、よくあるプレーだった。
まず、はっきりと、今回のキムミンヒョクの件は暴力行為であり、サッカーのプレーの延長にはない行為だということは断じておかなければならない。なでしこジャパンの大儀見優季(@Yuki_Ogimi)も、Twitterでこの行為を非難するとともに、再発させないためにどうするかと投げかけている。
この行為を憎んで、人やチームを憎まないためにはどうすべきか。
キムに対する、はっきりとした処分は必要だ。今のところ、イエローカードが一枚出されて終わりというのが現場の裁定だった。これには、あれで警告だけ？と疑問の声が続出している。
恐らく週が明けた今日、鹿島から意見書が出されるだろう。チームの財産である選手を守るためにもそうして欲しい。
そして出場停止と本人による謝罪の言葉は必要。期間は再発防止のためにも、5試合。禍根を残さないためにも、そうしたケジメをつけるべきだと考える。
本来、鳥栖にはやや荒々しいプレーの印象は確かにあるが、それが彼らの強みの源泉でもあったはずだ。
ただ、今後もリーグ全体でこのようなプレーが起きるようなら、私は子供をスタジアムに連れて行かなくなる。つまり私も行かない。金を払って、サッカーではなく、プロレスでもない暴力を見せられたらたまったものではない。そう考える人は決して少数ではないはずだ。だから、速やかに追加処分の発表をして欲しい。
幸いにして、金崎にけがはなかったらしい。元気であることと、謝罪を受けてからの大人のコメントがあるといいと思う。
今回、誰々が悪いではなく、リーグとして、組織としてこのようなことを起こさないために、こういう時こそ、チェアマンのリーダーシップが求められている。
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