【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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悪いわね、ありがとね。〜ナビ2節・清水戦(ニッパツ) 2-0

ミスした相手のボールを奪うと、すぐさま相手にパスミスのプレゼント。強いて言うなら、前半の見せ場は、清水が放った幾つかのフリーのシュート。

それらもまた、マリノスを気遣うかのようにことごとくが枠の外へ行く。

マリノスは前半、齋藤学のヤケクソのような惜しくもなんともないシュートの一本だけ。公式戦5試合を戦って一向に上がらないエンタテインメントのレベルはどうしたことか。

スコアレスドロー以外にどんな結末があるのかと諦観の後半、53分にははやくも藤本淳吾に代わって伊藤翔。確かにくさびが入ることは多かったが、なにが代わったか、見た目にはよく分からなかった。

「前半、サッカーをしていなかった」(エリク・モンバエルツ監督)ために、選手を叱り飛ばすでも、突き放すでもなく、集中を促したことが奏功したか。

相手のミスからアデミウソンの独特の視野とボールタッチから、生まれたチャンス。下平匠のオーバーラップからクロスは、清水・平岡のクリアされるが、そのままゴール右上隅に吸い込まれた。

思わぬ形での先制点。気落ちしたのか急速に清水は攻撃の勢いを失っていった。さらには兵藤のコーナーキックをうまくクリアできずにゴール前で混戦になると、誰よりも早く足を伸ばしたのはファビオだった。長く、素早く。

2-0になった後も、学のシュートはポストを叩き、アデミウソンも決定機を逸す。キーパーとアデミウソンが1対1の場面になったのが相手の些細なロストとラインコントロールが原因なら、入ったばかりの富澤清太郎ミドルシュートもまた枠を外れる。この時、GK碓井は決定機阻止の反則で一発退場。

既に三枚の交代枠を使い切っていたため、CBの三浦が急遽代役のGKとなる。その後のチャンスでもまるで決められない。(三浦は開き直って落ち着いていたと思うけれども)

2点どころか、もっと取れるはずだった。その結果だけに文句を言うつもりはない。今季最高得点(爆)なのは確か。

そのことより、崩したのではなく、崩れた相手から2点を取っただけというのがなんとも物足りない。オウンゴールとセットプレーのクリアミスは、いただいたものであって自らもぎ取った「得点」とは程遠い。この点、執念の詰まった、鳥栖戦での兵藤のゴールとはだいぶ趣きが異なるのだ。

清水の前半は悪くなかっただけに、勝てる試合を落としたという清水の選手のコメントは頷ける点も多い。この日に限っては、マリノス以上に前半の清水が勝負弱かっただけだろう。ただ、いつまでもそんなに相手が助けてくれるラッキーが続くだろうか。

悪いわね、ありがとね。これからもよろしくねーなんて世の中そんなに甘くない。ナビスコの勝ち上がりの可能性が残ったのは良かったけれども。勝ったからこその贅沢だろうか。特に前半の、「結果はゼロゼロ、でも内容は前試合から一歩後退」では満足したくない。

今年のマリノスのサッカーは面白くなった!そう言わせる何かを早く見せて欲しいのだ。

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