【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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ビッグクラブになる悠長な時間などない!

シティフットボールジャパンの代表、利重氏のインタビュー第二弾がアップされた。「[中国ではなく、日本を選んだ理由](https://newspicks.com/news/879841/body/)」

ここでは、短期的には人口が多い中国やインドネシアがビジネスとして美味しいが、長期的にクラブもリーグも、ともに成長し、成功するビジョンを描くには、日本だったと指摘がある。

またすでに日産自動車は社内で英語が使われており、そのためにマリノスの主要なスタッフともコミュニケーションが取りやすかった。だからマリノスとの提携がスムーズに進んだという。

正直に言って、まだシティの狙いや関わり方が、これからどうなるかはよく分かっていない。ただ指導力に優れるとされる監督をリストアップしたり、ブラジルの至宝とも言われるアデミウソンとの交渉をまとめたり、随所に影響が出始めている。

シティ元年、と、以前の記事で書いた。まさしく変革の年なのだ。今後はシティの影響が色濃い新規のスポンサーも出てくるという。

もう一つ注目したい項目は「ビッグクラブ」を当然の成り行きとして目指す点だ。

これが是か非か、ではなくて、シティがクラブ経営をうまく行かせると、その方向に向かうのが自然の成り行きだと利重氏は語っている。

ただビッグクラブ化という言葉だけを捉えて、安易に間違えてはいけないポイントがある。

最初にシティの話が報道された時に、マリノスが買収される、そして金満クラブになるという論調があった。それは違う。

マンチェスターシティの場合は確かにシェイク・マンスールオーナーがアラブの威信をかけ、またビジネスとして成功させるために、1,600億円とも言われる巨額資金を投じてきた。世界屈指の富豪の後ろ盾を得て、ジャブジャブとお金が使えたのは事実だろう。

だがマリノスや米、豪のグループクラブには、その資金が「直接的にながれる」動きは今のところない。

つまりマンチェスターシティもどきを世界各国に作るのではなく、世界にあるクラブをシティのメソッドで成功させ、成長させようというのだ。

その結果としてのビッグクラブ。

定義は曖昧だが、人気、実力、実績とも他を圧倒する存在。日本には真のビッグクラブが存在しないとよく言われる。よく言えば群雄割拠、悪く言えばどんぐりの背比べ。それが今のJリーグだ。

他方、世界にはビッグクラブ連盟なるものが存在する。レアルマドリーバルセロナマンチェスターユナイテッド、PSG、バイエルンユヴェントスインテル…などン百億円という予算規模を持った18クラブで構成される、UEFAなどへの圧力団体だ。

(シティやチェルシーなど近年勃興したクラブは、まだ入ってはいない。)

マリノスの年間の営業収入が43億円、浦和が57億円、アジアで圧倒的な金満である広州恒大は売上でなく予算が100億円超と言われる。

いきなり広州規模でなくても、浦和が最も潤っていた頃の65億円を超えるほどに成長すると、日本では立派なビッグクラブと言えるだろう。

もちろん金持ちになって、好きなように選手を取るだけ取って、全然タイトルが取れないなどということになれば、笑われて終わり。チームが強くなって、人気が増して、売上が増えて、またいい選手をとって…というサイクルはそんなに簡単ではない。

「やがて」ビッグクラブになるのは構わないが、どうやら予算がジャブジャブ入るわけではないとわかった以上、改めて

、我々には時間がない。

何度も書いている通り、中村俊輔がシャーレを掲げるための残り時間のことだ。

アデミウソンが来ただけでも十分な僥倖だが、やはり俊輔不在は厳しいという現実を突きつけられた、この数試合。だから早く復帰してもらわないと。

ビッグクラブと言われるのは、中村俊輔監督就任の頃かもな。欧州やブラジルの代表クラスを指揮する俊輔も、それはそれで胸熱だけど。

僕らは、ビッグどうこうよりも、今年のリーグタイトルが欲しい。次は好調、鳥栖が相手。正念場ですね。

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