【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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思い切ってテストにこだわった結果は〜ナビ1節・仙台(ユアスタ) 0-1

戦前予想通りの大幅な選手の入れ替えで臨み、予想以上にきちっと決まっていた交代がスケジュール通りに行われた。

この試合に勝ちたくないわけではないが、エリク・モンバエルツ監督ははっきりと優先順位をつけているのだと感じた。すなわち、リーグとカップの二兎を追う余裕と実力がマリノスには伴っていない。

しかもまだチームの戦い方が茫洋としているから、少しでもフィットさせたり、テストをしたりする時間が欲しい。

この先のナビスコ杯も同様に試験の場になるかは分からない。だが、樋口前監督はカップとリーグを両立させようとしたのに対し、エリク監督ははっきりとリーグ優先を打ち出したように感じる。

現状のサブ組が主体の中で、レギュラー格選手と比べてここがイマイチだったというのは、あまり意味がないと思っている。一方、折角のチャンスに着実にアピールできた選手もいる。

ボランチの一角に入った三門雄大マリノスに加入してから一番動けているように思う。本人の口も今年は調子がいいとコメントしている。悩まされた腰痛は回復したのだろうか。対人守備、縦への鋭い寄せ、さらには攻撃参加でもミドルシュートあり、天野純との連携でスペースに飛び出したりとイキイキとしていた。

周りでサポートの動きがなく孤立しがちなアデミウソンを一番サポートしていたのも三門ではなかったか。

名前のあがった天野純のちょっとしたボールの動かし、フェイントは実に巧みで見ていて楽しい。課題がフィジカルなのは明白だが、昨秋の骨折から復活し、一定の持ち味は出した。

さらに2年2ヶ月ぶりの出場。飯倉大樹。これも自分の持ち味を見せつけるかのようなハイレベルなパントキックを連発。低くて速い弾道が齋藤学に入ったシーンには唸った。

榎本哲也にはない長所は健在で、今後、ベタ引きの相手などで起用が増えそうな気がする。GKは常に2人必要というのは試合前の監督の談話だが、その期待に応える1試合だったと言えるだろう。ただし、失点シーンがノーチャンスだったとは言わない。左サイドをウイルソンに突かれるのは予想していたはずだし。

齋藤学、ようやくキレが戻ってきた。やっている動きは同じなのかもしれないが、吹っ切れたのだろうか。週末にも期待できる復調だ。突っかけてコケるのはご愛嬌、なのかなあ。

さてアデミウソンの前に、いわゆる点取り屋が欲しい。候補はもちろん、ラフィーニャだが問題はケガ。俊輔よりも時間がかかりそうな気配だが、彼ら真打の帰還はそう遠くはないはず。

その意味から、控え選手に残されたアピームタイムも僅か。残念ながらここで取り上げるにいたらなかった選手もいる。次節のナビスコ杯は週末開催のため、ここまでのメンバー入れ替えはないだろう。

価値を示せた選手にとっての意味は、決して小さくない。そしてチームにとっても長いシーズンを乗り切るための底上げの意味も無視できないのだ。

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