【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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前進はした。でも、まだまだこんなものじゃないだろう?~2節・FC東京(味スタ) 0-0

アデミウソンの電撃デビューを目撃するために、味スタに集結するマリノスサポーター。待望していた先週の開幕戦よりも、明らかに待ちきれなくてソワソワしている人が多い。ここまで人々に期待を抱かせる男、ブラジルの10番を背負うとはそういうことである。

開幕戦が悪過ぎただけに、この試合にかかる期待、この男の得点にかける思いは強い。

ノッサ!マキナ!アデミウソン

俺達のゴール製造機という意味の、出来たてのコールが響くと、丁寧にスタンドに手を振って応える。

ゴールという結果だけを見れば、不発に終わったがものすごい能力を秘めている。前半19分のファーストシュートのシーン。スペースと時間がない中で、トラップからシュートを振り抜くまでが速い。さらに枠を正確に捉える。

守備でも貢献した。決して前線に一人で残り、ゴールを決めることだけしか頭にないようなエゴイストでもない。

ただし、前半に頑張った分だけ、予想以上に早くガス欠を起こしてしまった。来日し練習に加わったのが月曜

、日に日にコンディションが良くなっているとはいえ、まだ発展途上。

完全に結果論だが、30分程度しかもたないアデミウソンを先発から使ったのは果たして正しかったのか。監督ももう少し持つと踏んでいたのかもしれないが、アデミウソン自身は「行けるところまで行こう」と考えていたのだろう。84分まで引っ張った割には、アデミウソンの走行距離は9.5kmにとどまった数値からも、終盤、全然動けていなかったことが分かる。

西村主審は取ってくれなかったが、あわやPKというシーンもあった。アデミウソンの被ファウルに見える場面が取られないことがあったが、これが主審の相性の問題なのか、アデミウソンの悪癖なのかはまだよく分からない。もし後者だとすると、齋藤学と合わせて、マリノスの前線の選手はよく倒される(こける?)割には、笛が吹かれないという、我々サポーターの精神衛生には宜しくない展開となる。

西村主審と言えば、ブラジルW杯の開幕戦、ブラジル対クロアチアでのPK判定で物議を醸した世界的な国際主審。あの判定のおかげで勝ちを拾っただけに、ブラジル国籍のアデミウソンにしてみれば、「アレ?アイツよくPKくれるんじゃなかったノカ」って感じかも。

兵藤慎剛がビッグチャンスをものにできなかったのは痛かったが、アデミウソンという攻撃の軸になる存在がいて、兵藤や学、藤本淳吾のパフォーマンスも向上したように感じた。決定機も多く作れたし、得点こそなかったが、開幕戦よりも今後に期待の持てる内容だったと言っていいだろう。

一方の守備、FC東京の攻撃が単発だったのか、迫力不足だったのか、シュート2本によく抑えたと評価していいか微妙だ。コーナーキックは11本と随分多く与えてしまった、また時間帯によってボールを奪えずにいたが、ボールを奪いに行くタイミングが掴めなかった開幕戦からはだいぶ整理されていた。ただし真価は、今週に対戦する仙台や鳥栖など高い位置からプレスに来る可能性の高いチームと真価が問われる。

アデミウソンの調子がここから上がっていくのは間違いない、それは監督も本人も言及している通り。あまりにも開幕戦が悪過ぎたことを差し引いても、チーム力は前進しており、しかも伸びシロの大きさを思えば、今後に期待していい。

それにしても、せっかくの地上波生放送。日本代表新監督が初見参。アデミウソンデビュー。という「へぇ、おもしろいな。次はスタジアムに行ってみるか!」と、言わせるための諸条件が揃っていた中では。塩分たっぷりの、塩っぱい試合となってしまった。両軍合作の痛恨だ。

マリノスのサッカーそれに、アデミウソンの能力も、まだまだこんなものではない。もう少し本領発揮まで、フィットするまで時間がかかりそう。ただ、もたもたしていると1stステージはあっという間に終わってしまう。もっと爆発してくれないと。早く、最初のゴールで沸きたい。そして今年の初勝利も。

もう一度、言う。まだまだこんなものではない。

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