【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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「外資注入」の実験台? 否、発展のカンフル剤

2015年はJリーグ改革の元年である。

最大のトピックは2ステージ制の復活だが、それは表面的。外資の解禁と、以前にも紹介した契約枠上限の実質的な撤廃のほうが、長期的なクラブ経営、リーグの構造にもたらす影響は大きい。

国際的なビッグクラブ育成にリーグが本腰を入れ始めたわけであり、2014年にJ3リーグをスタートさせたのが「拡大路線」の一手だったことからすると大きな方針転換である。その意味でやはり2015年が元年なわけだ。

オイルマネー(古い表現だが)のように大きな資本が入れば、広州恒大にも対抗できる。アジアを再び牛耳るには、資本の巨大化が必要だと考えた。一方でうまくいかなかった時にサッと手を引かれてしまったとしたら、国内企業はその時に救いの手を差し伸べてくれるのか。

ともかく「リスクよりも魅力が上回った」とリーグのトップは判断をした。

そして元年、その急先鋒をマリノスが行く。

早速元日のスポニチには[

シティーGが日本法人検討 J1横浜株買い増しへ]

(http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/12/31/kiji/K20141231009553590.html)という記事が載っていた。

昨年発表された、日産自動車シティグループのパートナー契約は5年。この期間にマリノスの運命は大きく変わると見ていいだろう。

巨額マネーをバックにアジアを席捲する嫌われ者のビッグクラブか。

育成組織を生かして、選手売却をメインとしたクラブか。

この例えは極端にしても、マンCに俊輔がコーチ留学、ユースの有望株が続々と英国に渡る…? あるいは5年後に、チームカラーがトリコロールでなくなっている可能性も。

マリノスアイデンティティーが問われる事態がきっと来る。具体的には日産自動車筆頭株主でなくなった時、言わば売却された時に、シティグループの「日本支店」に堕するのか、それとも「日産自動車サッカー部」から40年の歴史を紡いだマリノスの魂を受け継げるのか。

ファン、サポーターから見たクラブの魅力は増すのか、保たれるのか、それとも。私は、今のところシティグループとの提携に不安を覚えている。反対なのではない、何が起こるか分からない暗闇の中で進んでいる感じに言いようのない不安を感じている。

目の前の試合も大事なことだが、我々がうかうかしていると、大きな時代のうねりを見逃してしまう。

外資解禁が正しいかどうかはともかく、我々が盛り上げることで、「これも一つの道だ」と示したい。

さらにチームがいい結果を出せば、良いスパイラルが生まれるだろう。やはり、今年は重要な年となるのは、間違いない。

スタジアムで盛り上げよう。

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