ついに俊介がサッカーを習い始めた。
中村俊輔にあやかって、俊介と名付けられた我が家の息子、4歳。
すっかりマリサポです。今年チャントも歌えるようになりました。ACL時の英語の選手紹介が気に入ったようで、「えーごのおーれ、らいねんもやりたいね」と日頃から言っています。そんな俊介になかなか来年はナビスコ予選でガマンしてね、とは言い出せずにいます。
俊介の好きな選手はたぶん、3位・端戸仁、2位・奈良輪雄太(トリフェスの際はサインと記念撮影、ありがとうございました。)で、両親の影響から中村俊輔が不動の1位と思う。
地元のサッカークラブで、年長に混ざっての体験教室を経て、この度正式に入団決定。今のところ、下部組織とか、プライマリーとか、そんなヒエラルキーの概念は彼にはない。
都内在住とあって今後、マリノスのプライマリーに通うのは距離的にシンドイが夢はマリノスのトップとか言い出したりしたら、両親は嬉し泣きするだろうか。
どこの親もそんな空想をするのは自由として、ジェネレーションギャップを感じることがある。歴史教育の難しさと言ってもいい。
先日、6-0と圧勝した日本代表の話。久々に早く帰宅していたので、息子と一緒に見た。現在のアイコン、象徴的存在は本田、香川、岡崎といったところだろうか。その昔、中村俊輔と中澤佑二が日の丸を背負っていたどころか、文字通り攻守のアイコンだったことを、彼は知らない。そりゃそうだ、生まれたのが南アW杯の年なのだから。
日本代表に勝ってほしいとは思うが、マリノスの選手がいるか、いないかで興味の度合いはまったく異なる。だから、「誰に得点してほしい?」と質問されても困る。答えがないから。
なので、「俊輔がいい!」とテキトーに答えると、にほんだいひょうにしゅんすけはいないでしょ、とそんなご冗談をみたいな顔でツッコまれた。時の流れは止められない。遠藤はばりばりの代表なことは、息子の記憶にも残るというのに。
6-0なんてすごいねぇ、強いねぇ、にほんだいひょうは!と興奮冷めやらぬ息子の話しを、流石にいやいやホンジュラスがひどいだけという元も子もない解説はせずに、聞いていた。
やがて、でもマリノスも浦和に6-1で勝ったもんね!と言う。以前、最後の横浜ダービーの話(8-1)とともに教えた、大量得点のエピソードを覚えていたのだ。08年の埼スタでのゲームだ。自分が見たこともない、生まれる前の試合のスコアを諳んじることができる。
歴史は、教育によって語り継げる。本当にそう確信した。言われてみれば、私は、60年代のアイコン・釜本邦茂の、木村和司の現役のプレーを知らない。何も教育を受けないままなら、監督としてはなんかイマイチだった人と記憶されているだろう。
中村俊輔と代表の関わりは置いといて、うちの俊介には、はっきりとマリノスのアイコンとしての俊輔のプレーは覚えさせねばならない。
過去の試合映像に頼らずとも、やがて中村俊輔の現役を全く知らない世代に語り継いでもらうために。こうして、クラブの歴史、Jリーグの歴史は繋がれて行く。歴史など、これらの積み重ねでしかない。
さて、そのアイコンの俊輔、先週の練習試合ではばっちりだったのに、慢性的な左足首痛で、あすの神戸戦はベンチスタートが濃厚だ。
来年に向けて休んでほしい気持ちと、やはり中心に俊輔がいなければという1試合でも多く出場してほしい気持ち。
新監督の方針次第では、俊輔の役割も大きく変わるかもしれない。俊輔の好みとは一致せずに「折り合いをつける」ことに苦労するかもしれない。
だから今のチームでの俊輔を見たいけれど、アイコンに相応しいのは怪我が癒え、万全のプレーができる姿だ。
目標とする「40歳まで現役」まであと4年。まだまだ俊輔と戦う。忘れようもないプレーを、私たちの記憶に刻みつけてくれ。
…神戸戦、微妙だなぁ。出なくていい圧勝の展開がいいのかなぁ。
[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)
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