本職のボランチを欠いた一戦は、たどたどしく、前への推進力がないままに試合が進んだ。
兵藤慎剛と佐藤優平のプレーは悪くないものの、彼らが2列目にもいて欲しいというジレンマが大きかった。
ここ最近は多めの人数をかけることで、ひいた相手を崩すことに成果をあげていたのだが、知らず知らずに俊輔も後方に顔を出すことが多くなり、攻めの人数が1枚、または2枚足りないという感じ。
日産自動車の社員、家族も多数応援に駆けつけ、新規ファン獲得のまたとないチャンスだっただけに、約2分、最終ラインとボランチで横パスを続けた挙句にパスミスをロストする、など論外だった。
ゼロゼロ。妥当な結果だったと言えるだろう。山下のダイビングヘッドがポストを叩いたのは幸運。あの一発が決まっていたら、セレッソは降格圏を脱していたことになる。
落胆というよりは、乾いたため息が似合う帰り道は、今年、何回目だろう。
潤いを与えてくれるのは、久々の生出演となる、俊輔のやべっちFCだ。
今節の試合速報の解説として、
川崎・レナトの振り向き様のゴールを「感覚で捉えてる」、広島・佐藤寿人のゴールの佐藤らしさを褒めると、塩試合のマリノス対セレッソ戦へ。
自らが枠外に外したシュートの解説をさせられるというシュールな展開が俊輔を襲う。さすがに喋りにくそうだ、悔しくないわけがない。
仮にマリノスが優勝争いに絡んでいれば、「俊輔さん、残り4試合し烈ですね」などと振られるのだろうが、順位表のくだりではまったく触れられない。もし、この時期、優勝または残留がかかっていたら、生出演などのん気にはできなかったかもしれないが。
後半のインタビューの時間は決して長くなかった。メッシの生い立ちVTRが長すぎる、と文句の一つも言いたくなるのだが。
ポイントは、とにかくここだ。
最近のモチベーションは?
「40歳まで現役」
10年後の姿は?
「監督」
やべっちが言うように、この回答に喜んだサポ多数。あと4年は俊輔の現役が堪能できます。まさに今年、40歳まで現役を続けたドゥトラの名前を出して、影響を受けたことを明かしていた。
指導者にはいつでもなれるが、現役は今しかできない。と、こだわりを見せた俊輔。監督はマリノスの?という質問には、できればと短く答えた。
随所に光るプレーを見せる俊輔だが、仮に代表に招集されたら?のいつもの、質問には「そんなレベルにいない」と謙遜してかわすが、代表の試合は自分が入ったらどうなるかという目線では見るのだそうだ。
既に、監督のようなコメントを残すこともある彼が実際にはどんな監督になるのか。指導型なのか、勝負師なのか、今から想像するとわくわくする。
とは言うものの、やはり俊輔が現役の、バリバリ主力のうちに、もう一度リーグタイトルの覇権を争い、今度こそ、取りたい。
夢はまだまだ続くよ。来年だよ、来年。
それにはこんなスコアレスの試合、やってる場合じゃない!
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