はっきり言ってやりたくない相手。残留争いの真っ只中にいる、清水エスパルスは、まさに正念場である。
この一戦の持つ意味は、普通に考えれば、我が方よりも彼らのほうが大きく、重い。彼らの立場からまず書いておきたい。
前節のC大阪戦は3-0のスコア以上に快勝だった。清水は年に数回、このような完勝をするイメージがあるが、直接のライバルであるC大阪に勝ったのは、勝ち点3以上の価値があった。
この試合前までの7試合で20失点。勝負所で1分6敗では、降格圏への突入も無理のない話だ。ゴドビ前監督から、大榎監督への交代、3バックの試行錯誤は裏目に出ていたように見えた。
問題は前節のような素晴らしい試合を、ほぼ例外なく放棄してしまったかのように、継続できていないことにある。下位に低迷してしまっているチームの共通の悩みではあるはずだが。
さて順位に目を向けると、清水近辺の5チームの順位は凄まじい。
13位・仙台29 (-15)
14位・甲府28 (-9)
15位・大宮28 (-15)
ーーー残留ラインーーー
16位・清水28 (-15)
17位・C大阪26 (-6)
1試合ですべてがひっくり返る順位。
15位と16位には天国と地獄の差があるが、現状得失点差まで同じという状況。
チーム得点王、ノヴァコビッチはリーグ6位タイの10得点。フォワードの軸が定まらなかったマリノスにもし彼がいたらどうなっていた…いや、意味のない想像はやめよう。
ユーロの予選のために、チームを離れていたことがどう影響するかだが先発濃厚。
ただしノバコだけでなく、チーム全体が天皇杯で120分+PKまで戦ってから中2日のためにコンディションは厳しい。その点はマリノス有利。
天皇杯か…。羨ましいなあ。こちとら、中2週間、練習試合しかなく。
リーグ順位は10位、そりゃね、同等のモチベーションでは挑めないでしょう。それは認めるしかない。
俊輔、学らが復帰して、さあどうなる。の楽しみはある。急造ボランチ兵藤の出来も気になるところではあるが、あくまで急場しのぎだろう。この試合でうまく行ったとしても、小椋・中町・三門の本職の負傷者が帰ってきてもやり続ける可能性は低いだろう。
何度も言うように見たいのは、目先の勝利以上に、新しい「堅守速攻」を目指すトリコロールの戦い方だ。
もっとありていに言えばどうやって、点を取るかに尽きる。
もう、本当に今年はリーグ戦しかないのだ。それもたったの7試合。今日にも数字上でも優勝の可能性が消える。目と頭をに来年に切り替えていこう。
12年シーズン後半の磐田戦が、13年シーズン躍進の引き金になったと言われるように、この試合を来年のきっかけにすることはできる。
それが見たい。
皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。
[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)