【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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世代交代に抗え! 30・40代は中村俊輔を見よ。

いきなり私事だが、こないだ初めて10kmを走った。58分あまりなので、キロあたり5分50秒換算、マラソンをされる方ならすぐ分かるように、早くもなんともない。極めて凡庸な35歳男性である。

だがこれが、今年の正月には1キロ程度しか連続して走れなかったのは、どこのどいつだい? はい、私だよ。そうならば少しは価値を認めていただけるだろうか。走らないサッカー選手の1試合走行量には近づいたのだ。

健康のため、減量のため、そして同世代の中村俊輔を見ていたら、走りたくなった。運動音痴で、マラソン大会が嫌いで、走るくらいなら車に乗る私が、である。

読者諸兄の年齢は様々なことだろう。私より年上であっても、はるかに運動熱心で、走るスピードも、腕相撲の強さも上という人も多いはず。だが一方で、寂しさや衰えを感じている人もいるかもしれない。

30も半ばを過ぎると、

焼肉屋であまり肉を食べなくなり、

職場では後輩の台頭に追われ、

一回り下の新入社員の仕事をフォローし、

疲れが抜けなくてつい栄養ドリンクに頼る。

二言目には「年齢を感じる」。そんな場面が増えてはいないか。

加齢の現実を受け止め、それに抗う。いわゆるアンチエイジング。少し前の話だが、中村俊輔がフィジカルテストで、渡欧前、つまり20代前半の自身よりも優れた結果を残したという。

もちろん、一般社会と、Jリーグの比較に意味はないが加齢は誰にも訪れる。

プロサッカーチームが結果を出し続けるためには、早いスパンでの若手の台頭、世代交代が欠かせない。

昨日、ナビスコ杯の決勝進出を果たした広島やG大阪は着実に若手が出てきているように見える。代表に目を向ければ柴崎岳(鹿島)、武藤嘉紀(F東京)はともに92年生まれ、まだ粗削りでも、未来という大きな魅力がある。ちなみに宇佐美(G大阪)も同い年。若い世代は次々にやってくる。

マリノスの年齢で言えば松本翔が柱として大活躍しているような感じなのだから。マリノスの3年後、5年後を見据えた時、攻守の2枚看板が、中村、中澤でいいのかという問題は確かにある。実力的にも、興行的にも。

それでも若い選手の前に立ちはだかる、ベテラン選手たち。一体なぜ、そこまでモチベーションが続くのか? 金や名誉はもう手に入れたはずだ。あるとすれば、「サッカー選手としての成長に対する欲」と言ったところか。

試合は当然のこと、試合前の練習を見ていても、存在感、集中力は絶対的。体のケアのことも、そう。

何かうまくいかないことがあったら、自分の力でどうすることもできないと思ったら、中村俊輔を見よ。

俊輔のまねはできなくても、生きる勇気が湧いてくる。そう感じている人は、恐らく日産スタジアムには大勢いるはずだ。彼がまだまだ頑張っている限り、自分ももう少し頑張ろう。

マリノスに肩を入れ過ぎているのは承知のブログだが、全日本的に言いたい。若手プロスペクトが成長する背中を押すのも悪くないが、言いたい。

抗う俊輔の姿を見た方がいい。

さあ、それもいつまで見られるのか。あと1年か、3年か。

だから、飛躍の13年、一転して悪戦苦闘の14年の次が大事なのである。選手層、戦術、環境。言うまでもなく、彼自身のコンディション。

全てが揃うなら、V字回復の2015年はきっと来ると信じている。

37歳になる中村俊輔は、さらに抗う。抗うだけでなく、また光り輝く。

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