【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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名門再生に集まる注目と、中村俊輔の近未来

残り9試合での電撃的な監督就任、名門再生を託されたのは、クラブOB、黄金時代の立役者、名波浩であった。

監督だけでなく、コーチも未経験。それを不安視する声もあるが、誰がやっても道は険しい。

あのジュビロ。J1の優勝回数で最多は鹿島の7度。次いで3度が、横浜F・マリノスと磐田なのである。その磐田が苦しんでいる理由を、監督就任会見で、名波はこう分析した。

一回目の対戦では相手が過度にリスペクトしてきてくれたから、だいぶ勝ち点を拾えていた。だが、やっているサッカーの形が見えない、さらにリーダーがいない。2巡目になって勝てなくなった。

ああ、なるほどと思った。初陣の愛媛戦に勝ち、2位松本との差は5だからまだまだ自動昇格の目も残ってはいるが、どうやら内情は危機的。愛着のあるクラブだからこそ、火中の栗を拾ったと言えそうで、3年の長期契約は仮に今年の昇格を逃したとしても来季の指揮を執ることは意味している。

名波浩の監督就任に、我らが中村俊輔が影響を受けていないはずがない。

左利きでキックの名手、司令塔。日本代表で10番を背負い、イタリアでのプレー経験をもつなど、共通項の多い二人。アジアカップのMVPもともに受賞している。それだけでなく、代表でともにプレーし、信頼関係も厚い。

名波さんがいるなら、左サイドでも構わないと俊輔が言えば、俊輔の良さを引き出すために、中央の自分と左サイドの俊輔のポジションをあえて試合中に入れ替えた名波。彼が引退後もことあるごとに、シュンが一番うまいという趣旨の発言をして可愛がっているのはよく知られているはずだ。

ただ、名波は俊輔より一世代上。と思っていたのだが、俊輔もすでに36歳。名波が引退した35歳という年齢を今年超えたのだ。(ちなみに波戸さんも35歳で引退、この年齢はひとつの節目と言えそう)

今後、「クラブのピンチを救うレジェンドの監督就任。しかもシーズン途中から」というのは増えそうだ。やるサッカーが定まらずに迷走というのは、とても磐田のことを他人事と思えないクラブも多いはずである。

セホーンの後の松波監督というガンバしかり、横浜FCの山口監督も同じことだ。レジェンドの投入というのは、仮に失敗すれば本人にもクラブの歴史にもミソがつくため、失敗が許されないというリスクも伴う。

ただし、別に純血主義を掲げるわけではなく、やはりOBがもつ、「愛と思い」は時として大きな力を呼び起こすことがある。だから、リーグの歴史が深まるにつれて、今後もこうしたケースは増えると予想している。

たぶん間違いなく、今回の名波のように、5年、遅くとも10年後には俊輔もマリノスの監督となっている。それが「マリノスの危機を救う」シチュエーションの可能性もある。

いつまで現役でいてくれるか、それはまだ本人も決めていないのかもしれないが、だからこそその日の前に俊輔と優勝をしたい。

もちろん、それはそうなのだが、まずは名波監督の姿に、未来の俊輔を重ねる思いで我らも注目しても良いかもしれない。名波が成功すれば、中村俊輔監督誕生の可能性はさらに高まるという因果関係はある、と私は思う。

磐田が昇格を果たし、来年、名波監督対俊輔が実現、優勝争いを繰り広げて「横浜・磐田が名門復活へ」とか、騒がれれば、なかなか胸熱ではないか。

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