J1リーグ戦 第26節
天気:曇、中風、気温 23.0℃、湿度 51%
芝状況:全面良芝、乾燥
入場者数:12,953人
主審:池内 明彦
副審:中野 卓、亀川 哲弘
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スタメンの人選は意外だった。
まず矢島卓郎と伊藤翔の2トップ。藤本淳吾ではなく、佐藤優平。
甲府の積極的な守備も意外だった。
ゴール前こそ固めるが決してドン引きではなく、前線から守備をする。なるほど、勝ち点1以上のものを持ち帰ろうとしているのか。
ただし試合結果は意外ではなかった。普通にボールを回し、普通にチャンスの手前でボールを失い、普通に時間が経ち、順当なスコアレス。
ガッカリ感は、あまりない。上述の抜てきされた選手たちは普通に張り切っていたはずだ。だのに、普通以上の何かはできなかった。
奈良輪雄太の精度も、ボールを納めずにすぐにはたいてしまう矢島のポストも、伊藤のボールを受けた後に下がってしまうクセも。全てがいつも通りで、今季の煮え切らないマリノスの試合ぶりを象徴するような出来映えだった。
よかったプレーヤーももちろんたくさんいる。中澤佑二と栗原勇蔵の危なげない集中力はさすがだ。怪我をするまでの小椋祥平は見たまんま中盤に君臨していた。兵藤が狭いスペースで必死にさばく姿もまたいつも通り。
そう。全てはいつも通りだったのだ。惜しむらくは、佐藤優平、前節に怖いもの知らずで走り回った君はどこへ行ったのか。一定の結果を残して掴んだスタメンのチャンスにビビってしまったのか。
結果論で言えば、優平の足がぱたっと止まり、学を残り30分で投入した時に、富澤投入後に一度は良くなりかけた流れは止まったのだ。
崩せていない。崩せない。だから、シュートも増えないし、リフレクションのボールをエリア内で運良く拾ってもシュートコースは残っていない。シュート数はマリノス6本、甲府は5本。攻めて攻めたけど、ゴールは割れなかった、というところから、だいぶ遠い。
誤解を恐れずに言えば、マリノスの10位という現在地を正しく表した内容と結果であり、樋口マリノスの限界であろう。
問題があるのが、コンセプトなのか、選手層なのか、ベンチワークなのか、それを結論付けることはできない。ただ、今の形のままで、監督に「残り、全勝狙います」と言われても、そうですよね!私も信じます!とはちょっと思いづらい。
手詰まり感のある攻撃をずっと続けるのか。ケガ人さえ戻ってくれば、戦い方は変わるのか。
何か、今後に、来季にも、繋がる「光明」はこれだというものを、見せてほしい。
小椋のコメントには怪我への言及がないが、診断結果を祈る思いで待つしかない。俊輔のコンディションが戻って、中町が帰ってきて、楽しいマリノスのサッカーよ、再び。
その願いは叶うだろうか。
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