上の順位を狙うにはもう勝つしかない。敗戦はもちろんのこと、引き分けさえも許容できない。残り12試合、すべてがトーナメント戦である。
開幕以来、2度目の3連勝中。今季の連勝記録を更新できればその先も見えてくる。
開幕3連勝の記憶は、その後、甲府戦から始まった、得点不足、バランス不良による負の記憶にかき消された部分が大きい。それは当時を上回る4連勝で払拭するしかない。
11年、5連勝。12年、4連勝。13年、6連勝。まだ我らは上位に行く可能性を残している。やはり必要なのは連勝だ。
14位の名古屋。勝たねばならぬ相手である。この試合のあとは、
鹿島(カシマ)
広島(日産)
甲府(ニッパ球)
鳥栖(ベアスタ)
と甲府以外では上位との難しい対戦が続く。ここに勢いをつけて臨みたい。いや、勢いをつけてさらにこれらを突破すれば10月の中頃にはいい順位につけている可能性は高い。
柏戦の衝撃から、リーグの連勝中という事実が色褪せているのは損な話だ。ATの俊輔CKから下平の今季初ゴールで仙台を降してからたった2週間。
なのに差別問題の余韻や、ナビスコ杯敗退のショックばかりが記憶に新しい。いやいや、一人新戦力が現れたではないか。
闘莉王の身体能力に引けをとらない数少ない日本人フォワード。昨季にマルキーニョスの退団が決まってから、核になれるフォワードの補強候補として、俊輔や栗原ら主力選手が揃って名前をあげたという、矢島卓郎。
遅れて来た、あまりにも遅れて来た大砲だ。
ラフィーニャ、兵藤、中町はまだ出場しない。喜田はアジア大会へ。俊輔と学はどうにか復帰の見込みだ。健康な矢島はスゴイと、ずっと言われてきた。その矢島に仕事をしてもらおう。
もう一人、注目したいのが下平匠。右サイドの小林祐三、藤本淳吾ラインにはダニウソンがつくということから、鍵を握るのは左サイドと予想。
前回の名古屋戦ではドゥトラが先発し、下平は欠場だった。偉大な前任者のあとを受けて、徐々に彼の持ち味を出せていると思う。帰陣時の軽い対応はもっと減らして欲しいが、随分攻撃参加が増えてきた。非凡なものを感じる。むこう10年、マリノスの左サイドを任せられる存在に成長して欲しい。
差別事件以来、初めての日産でのゲームで、スタンドの雰囲気も少しずつ過度な緊張が解けてきただろうか。優勝争い時のような動員は期待できないからこそ、声を一つにして選手を後押ししたいものだ。個人的にはリーグの柏戦に欠席したので、春の鳥栖戦以来の日産。ホームなのに久々過ぎてなんだかドキドキする。
負けたら終わりのトーナメント戦。でも勝ち続けたら、わからない。まずは目の前に一戦必勝。目指してるのは勝ち点差2につけている5位の座なんかではないのだから。
そして、フロントや監督の責任を問う声が喧しいが、そんなのはすべてが終わってからで良い。
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