【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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救世主・ラフィーニャ依存のリスク

ま、天皇杯ナビスコ杯も、彼不在で負けたわけなので、救世主はあまりにも持ち上げ過ぎと怒られそうだが、リーグ戦では大活躍。

7試合で4得点の成績も去ることながら、他のFWの1トップの時と比べて明らかに得点の予感というものが出て来た。攻撃らしい攻撃になったといえばいいだろうか。

川崎戦で負傷して以降、ラフィーニャ不在の3試合、仙台戦ではどうにかATに決勝点を奪ったが、内容からすればもっと得点できたはず。不在の影響は明らかだ。今週の名古屋か、来週の鹿島か、その辺りで復帰できるのは戦力的に大きい。

このように、加入時の期待を上回る活躍を見せている。私はガンバ時代に途中加入してやたら得点していたイメージは微かに残っているが、中東、韓国への移籍はまるで知らなかった。プレーの特徴はほとんど知らなかったくせに、期待できるもできないも、ないものだが、ラフィーニャ、プレー集などと検索してみてみる。

やはりプレーの印象は残っていないが、ゴールシーンを中心に編集しているとは言え確かに決定力は素晴らしい。スピードでDFをちぎるシーンもある。そうか、私が知らないだけで、はじめからいい選手だったのか?

だが、マリノスとしては、個で突破できるラフィーニャへの「過度な依存」は危険だ。出場時、欠場時の落差が大きいのは、すでにその兆候があるとも言える。

俊輔や兵藤がラフィーニャの近くでプレーして、孤立しないようにする。ラフィの幅が広がる。スペースができる。で、ラフィも動きやすそうだし、個人技でなんとかしてくれる。それは今のところ、見ていても楽しいのだが。

気になるのは、どのチームにおいても加入当初に華々しく結果を出すが、2年目に成績が落ちる点だ。ガンバでも、蔚山でも、それより前の草津でも同様だった。その理由として、一つ考えられるのは慣れないうちはラフィの独特な動きに戸惑うが、対策、研究がしやすいプレーヤーなのかもしれない。

例えば、右足が苦手な点。今はどうかは分からないが、利き足の左を封じる動きをすることはガンバ時代にも対策の定石だったようだ。またリズムが悪くなったときに、無理めなシュートを放ち、さらにリズムを悪くするという悪癖も持っている。もちろん自身がさらに成長していれば、長く活躍できるだろうが、比較的活躍期間が短いのが、今までの特徴だった。

マルキーニョスが調子を落として、急にチームとして得点が奪えなくなったのは昨年の記憶。マルキがいなくなって浮き彫りになった個への依存。やはり危ない。誰が出ても、ある程度同じサッカーができるようにならなくては。

ラフィで結果がでなくなった時の備えを、持っていなければいけない。それには結局は伊藤翔、藤田、端戸といった日本人フォワードの奮起が求められる。そうなってからではなく、今すぐに。

気の早い話ではないと思う。

ラフィの獲得が現時点で成功だったことは良いとして、その次のことを考えておかなければならない。「マルキが退団してから次を考えた」のを繰り返すべきではない。

ちなみに、ラフィーニャはブラジルのクラブからのローン移籍。来年以降どうなるかもまだ分からない。横槍が入る可能性だってある。

本人は、早く怪我を治して大暴れを!

愛嬌のある笑顔を何度でも見たい。

そして長く活躍してもらえるように、周囲がサポートして欲しい。

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